梅雨になり、子どもの睡眠中の熱中症対策はできていますか?
梅雨になり、これから夏にむけてどんどんと暑くなっていきます。湿気によって湿度も上がり睡眠中は蒸し暑くなってきます。
そんな睡眠中の熱中症になることもあります。特に子どもは体温が高く、汗もよくかくため体内の水分量が低下して体の熱を外に出し辛くなります。
そんな、子どもの睡眠中に起こる熱中症対策や予防は大丈夫ですか?
「この暑さで寝ていられるのか?」「十分な睡眠をとれているのか?」と心配になるお父さんやお母さんも多いと思います。今回は、そんな睡眠時の熱中症についてご紹介します。
子どもの体温調節は、まだまだ不十分
子どもは成長過程にいるため、体の働きや動きなどが大人に比べて、まだまだ不十分です。
また、日頃から体温も高く代謝も激しいため体温調整を自分でするのが難しい状態です。特に寝ている時は、日中に遊んで疲れた体や日々の成長で使っている脳を急速に休めるため、大量の汗をかいても暑くてもなかなか起きなかったりします。
これにより、子どもの体内では熱がこもり過ぎて熱中症になることもあります。
また、暑くて起きなくてもしっかりと睡眠が取れているのかという状況も気になるところです。
我が家では生後7ヶ月の娘と2歳の息子がいますが、暑くなると娘は睡眠が浅くなり寝相もひどくなります。また暑くて起きることもあります。
同様に息子も通常の環境よりも寝相が激しくなります。体からの熱が布団に伝わり布団にも熱がこもっている状態が多く、あちらこちらに転がっていきます。酷い場合は、疲れていても暑くて起きることもあります。
寝室は子どもと川の字で寝るので、他の部屋に比べて湿度が高くなり熱中症の原因にもなります。
睡眠時の環境を整える
まだ5月だから…6月だから…といってエアコンをつけなかったりすることもありますが、暑い日は出来る限り寝室の室温と湿度を最適な状態にするようにしましょう。
まず、環境を整える方法は、室温と湿度です。これはエアコンをつけるだけである程度、対応することができます。エアコンをつけていても湿度が高いと感じる方は、除湿器を別につけておくと快適な環境になりやすいです。
次に、布団に着目してください。掛け布団はいろいろな種類があり、薄いものから空気を通しやすい物もあり、熱がこもりにくいものもあります。
また、布団に敷いているシーツも大切です。夏場になると多く販売されているヒンヤリシーツや熱を逃がしてくれやすいももあります。
こういった布団に対しても睡眠時の対策には抜群の効果を発揮します。
最後ですが、子どもが着るパジャマになります。あまり薄くしすぎたりするとお腹が冷えてお腹を壊したり、風邪を引いたりもします。
ですから、パジャマに関しては、冬用・通常・梅雨、湿度が高い時期(少し薄いもの)・真夏用といくつか種類を持っておくと便利です。
また、寝る前は暑くて薄いパジャマにしていたが、夜中になると寒くなり体が冷えているという場合の為にも着替えとして種類を多く持っていると便利です。
このように睡眠時の環境には、エアコン(除湿器含む)・布団・パジャマをしっかりとバランス良く活用することで熱中症になる危険性を軽減することができます。
就寝前や睡眠時での対策
そもそも熱中症は暑くなり体から熱が放出しないことによって起こることが多いです。体から熱を出したり体を冷やしたりするのは代謝によって出る汗です。
汗は、体の水分からなるため体内の水分をしっかりと蓄えておくことが大切です。
お漏らしを懸念して睡眠前に水分を摂取しなかったりすると、熱中症になることもあると思います。睡眠前にはミネラルがある麦茶などを飲ませるようにしましょう。もちろん飲み過ぎないようにする必要はあります。
麦茶はカフェインがないので、子どもの睡眠前には最適な飲み物になります。
子どもに与える麦茶についてはこちら
「あるある疑問!?赤ちゃんはいつからお茶を飲めるの?」の記事へ
また、寝かしつけをしているお父さんやお母さんは、ご存知だと思いますが、眠気が出てくると子どもは手足が熱くなってきて寝る準備をし出します。
さらに睡眠に入ると手足だけでなく体も通常より熱くなり汗をすぐにかいて体温を調整しようとしています。この状態で寝室が暑く湿気も多い状態だと体の水分を使って外に熱を出そうとしていきます。
朝まで体の水分が保てないという状態になることもあり、夜中に起きたり熱中症の原因にもなったりします。また、夜中に起きると機嫌が悪くなったり泣いたりすることもあるので、すぐに対応することが大切です。
ですから、睡眠時には近くに麦茶などを常備しておくことで、夜中に起きたり暑くて眠りが浅くなっている時は水分を取らせることで体の熱を下げることもできます。
就寝前と睡眠時には水分をしっかりと補給するように対策しましょう。
睡眠時の環境はバランスが大切
子どもの体への対策と環境への対策をすることで、睡眠中の熱中症になる可能性は限りなく低くなります。
ですが、エアコン(除湿器含む)・布団・パジャマなどの選択を間違ってしまうと、熱中症にならなくても寒くなり風邪を引いたりすることがあります。
パジャマが薄いものを着せている場合は、エアコンを少し高めに設定したり、布団を蹴ったり寝相が悪く布団があっちこっちにいっている場合は、パジャマを薄すぎないものにしたり腹巻を使ったりするようにしましょう。
子どもの睡眠時の行動や寝相は個人差もあり、子どもに合わせて環境のバランスを変える必要があります。
一つの目安として、寝いている時に子どもが体を丸めて寝ていたり震えているようであれば、寒いという状態になります。子どもは寒くてもなかなか起きません。
ですから、子どもの体勢や寝相などをしっかりと観察し、どういった状況かを判断するようにしましょう。
環境や対策をすることは回り回って楽になる
このように、子どもの体への対策と環境への対策をすることはお父さんやお母さんにとっては大変な作業になります。
ですが、こういった対応をせずにそのまま寝ていると、子どもが夜中に起きたり、寝室が暑くて寝づらかったり、子どもが熱中症になり病院に急いで行ったりすることで、お父さんやお母さんは疲れ果ててしまいます。
睡眠も十分にできず、日々の疲れも癒えないまま毎日を過ごすことになります。
ですから、面倒だと思う対策ですが、実際にやってみるとルーティン化されて慣れてしまえは、思っているよりも負担になりにくかったりします。
対策をしていないことにより起こるデメリットと比べると、この面倒だと思う作業が意外にも楽に感じます。
また、子どもを守ってあげれるのはお父さんやお母さんだけです。子どもの睡眠を良くして、お父さんやお母さんもしっかりと休める環境を作っていきましょう!