2歳児の子どもには、どのようにどこまで叱るのがいいのか?
2歳になると行動力も発達し、理解力・言語なども発達していきます。これによりお父さんやお母さんは、叱ることがおおくなる時期でもあります。
こういった子どもの成長に合わせて2歳頃から「イヤイヤ期」に突入していきます。
子どもの成長・発達やイヤイヤ期は、これから大きくなる子どもにとっては大切なものばかりになります。
ですが、お父さんやお母さんは叱ることが増えたり頭を抱えることも多くなり、イライラすることも増えてきます。そんな2歳児の子どもはどのように叱れば良いのか、どこまで叱ったらいいのかと悩んでしまうことも多いと思います。
そんな2歳児の子どもの叱り方や伝え方をご紹介します。
叱り過ぎに悩まないで
まず、最初に言いたいことはお父さんやお母さんに対して叱り過ぎて悩んでいる方は、落ち込んだり頭を抱えて悩んだりするかたも多いと思いますが、自分を責めて悩まないようにしてください。
はっきり言って、子どもが2歳になるとイヤイヤ期にも入り、徐々に反発することが増えてきたり、ダメなことをわかっていても行動したりする子どもは多いです。
これは、どんな子どもでもする行動です。この行動に対して叱ると叱る回数も増えたり、何度も同じ内容で叱るとイライラが溜まり怒ったりもします。
そういったお父さんやお母さんの行動が「叱り過ぎているのか」「育児が間違っているのか」という方へ悩みが拡大していきます。
ただ、私は子どもの行動によって叱る回数が増える親御さんはえらいと思っています。
それだけ子どもの行動や発言に目を向け耳を澄ましているという証拠でもあると思っています。本当に悩む必要がある方は、子どもがどんな行動をしても叱ったりしなく無関心の方達だと考えています。
叱るということは、怒ると違い子どもの道筋をたててあげて成長に繋げている行動の1つです。
ですから、悩む必要なないと考えています。ただし、子どもに対しての「叱る」と「怒る」の違いをしっかりと理解した上で叱ってあげるようにしましょう。
>>「子どもへの「叱る」と「怒る」は似ていても全く違う!
叱る前は子どもを見てみよう
叱る時は、子どもの突発的な行動が多く、「子どもが行動する」→「目撃する」→「叱る」という流れで叱ることが多いと思います。
ですが、子どものいけない行動を目撃したあとに子どもの様子を見てみましょう。
「なぜ、そのような行動をしたのか」「どんな思い・気持ちでしたのか」を考えてみてあげてください。
実際に我が家であった息子の行動
息子がおもちゃ箱からおもちゃをポイポイといろんなところに投げ出していました。
通常は、おもちゃをなげないでと叱る場面ですが、息子の行動を少し観察しているとあるおもちゃを探していたようです。
そのおもちゃは、息子が新生児から使っているおもちゃで赤ちゃんがよく使うおもちゃでした。そのおもちゃを生後6ヶ月の妹に「どーぞ」としてあげていました。
もちろん、他のおもちゃを投げて取り出す行為は、危なくてダメですがそれをする行動理由としては妹におもちゃを渡してあげるというところからスタートしています。
こうのように、子どもの行動を最後まで見守ったり、なぜそのような行動をしているのかを考えることが大切です。
今回の息子の行動は、「妹におもちゃをどーぞする」という1つの目的があり、他の注意する行動などは頭になかったということになります。
ただ、2歳の子どもが目的をもって行動する過程で他の物事にも注意することは難しいと思います。
ですから、目的を果たした後は、「妹におもちゃどーぞしてえらいね」と褒めてあげて、「おもちゃを出す時はこうしてね」と叱るのではなく教えてあげるようにしましょう。
また、こういった行動は繰り返しする行動だと認識しておくのも大切です。
1つの行動であれこれはNG
叱る時は、1つのことに対して叱るようにしましょう。1つの行動で2・3つも注意することがあったとしても全てに対して同じように叱ると子どもは何がいけなかったのかがわからなくなります。
ですから、2・3つある場合は全部注意することも大切ですが、ある程度ダメだと伝えた上で1つのことに対して理解してもらえるように話をしてみましょう。
また、相手の気持ちや子どもの気持ちへ共感しながら叱ってあげることで子どもの理解を深めることもできます。
言葉で説明しても子どもにはあまり理解しにくいことが多いです。そういった場合でも相手の気持ちを教えてあげることで子どもの記憶から実体験を引き出して理解してもらうことができます。
例えば、「お友達のおもちゃを急に取った」ことに対して叱る場合は、「急に取ったらいけない」と叱るだけでなく「〇〇ちゃんは急に取られてびっくりしたよ。〇〇くんも急に取られたらびっくりして寂しくなるよね?ごめんねしようね」と相手の気持ちを教えてあげたりすることで理解しやすくなります。
1つの行動であれこれと複数注意しないようにしたり、相手や子どもの気持ちを代弁してあげたりすることは、どちらも子どもにとって理解しやすくするための行動になります。
子どもに理解しやすいようにしてあげましょう。
子どもには気持ちの切り替え時間が必要
最後になりますが、子どもが怒ったりしている時や泣いている時も同じですが叱られた後などは、子どもの気持ちを切り替えてあげましょう。
子どもは大人以上に気持ちのコントロールができません。大人でも気持ちのコントロールは難しくイライラしたりすることを抑えるのは大変です。
子どもも気持ちを落ち着かせることが難しく、そういった時に声をかけても手に負えない状態になっていることがよくあります。
そんな時は「お話できる?」と聞いてあげましょう。返事がない場合は、少し時間をおいて再度「お話しできる?」と聞いてあげて下さい。
泣きながらでも怒りながらでも「うん。」と返事ができると、ある程度冷静に考えることができる状態にまで落ち着いています。
返事はできるけど言葉のやり取りができない状態であれば、背中を撫でてあげたり抱っこしてさらに落ち着かせるようにしてあげましょう。
このように子どもの気持ちをしっかりと時間をかけて切り替えてあげることで、子どもに「なぜいけないのか」「どうしてダメなのか」を短時間で伝えることができます。
まずは、子どもの気持ちや状態を確認してから叱るようにしていきましょう。