子どもへの「叱る」と「怒る」は似ていても全く違う!2つの違いはご存知ですか?-webaby【エンジニアお父さんの育児・子育て】

子どもへの「叱る」と「怒る」は似ていても全く違う!2つの違いはご存知ですか?

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#子ども#幼児#成長#生活

子どもへの「叱る」と「怒る」は似ていても全く違う!2つの違いはご存知ですか?

子どもが2歳を過ぎると簡単な言葉でのやり取りもできるようになり、コミュニケーションが円滑に進みます。

ですが、それと同時にイヤイヤ期に入る子も多く、お父さんやお母さんにとって困った行動やイライラするようになったりもします。そういった場合、子どもを叱ることが多いと思います。

ですが、「叱る」と「怒る」の違いはご存知ですか?

この違いは、似ている様で全く違います。この違いを理解していると子どもを叱るポイントがわかり、子どもの成長や注意の仕方などが変わってきます。

そんな「叱る」と「怒る」の違いをご紹介します。

  1. 子どもを叱るとは?
  2. 子どもを怒るとは?
  3. 子どもに有効な叱り方ポイント
  4. 子どもへの叱り方
  5. 夫婦で話し合ってお互いのブレーキに

子どもを叱るとは?

叱るとは、子どもに対して良い方向へ導いたり、良い手段や方法を教えてあげることをいいます。

その場のピリピリとした雰囲気や叱る側の感情は関係なく、子どもにとってどのように教えてあげるのかを目的とした行動になります。

このことから、子どもの成長の手助けや常識・ルールなどを学べることができます。また、叱るとはポジティブな考え方です。

叱り方にも様々な方法がありますが、基本的には教える・諭すといったイメージが強く、大きな声をだして怒鳴ったり暴力行為(叩くなど)などは叱るという目的からは外れています。

目の前の行動・発言だけを叱るという方法が子どもにとって理解しやすく混乱しにくい方法の1つだとも言われています。過去の事や「前にもしていた」などを伝えるよりも「なぜいけないか」を理解してもらいやすくなります。

また、「いつもダメだ」「毎回同じことを言われて」など子どもを全否定したり叱る範囲を過去にもさかのぼったりすると子どもは何に対して叱られているのか分からなくなったりもします。

ですから叱り方にもポイントを抑えることが重要です。

子どもを怒るとは?

怒るとは、子どもに対して怒る側の感情や怒りを爆発させることです。イライラが溜まり、同じ行動を子どもがしてもその場の気持ちによって怒り方が変わったりもします。

また、1つの八つ当たりにも似ていると言われていますが、感情的に怒ることで言葉にもトゲがあったり、暴力行為(叩くなど)などに繋がったりします。また、叱ると違いネガティブな発言や行動・考え方が含まれています。

子どもへの対応よりもその場の状況やイライラを爆発させることが優先されているため、子どもは自分の行動(叱られる行動)を理解しないまま怒られている状態になります。

「叱られる行動」→「怒る」→「理解できない」といった流れで怒ることで、また同じことの繰り返しになっていき、怒る側は「前と同じことをしている」という考えになり、更に大きな声をだした怒鳴ったり、イライラが溜まる期間が短くなったりします。

悪循環の始まりにもなり、最終的には子どもが怒鳴りに慣れたりしてしまい、どうしようもない状況になったりもします。

叱るは「子どもの導く行動」「子どものことを一番に考えた行動」で、怒るは「その場の怒りを爆発させる行動」「自分の感情を解消させる行動」になります。

子どもに有効な叱り方ポイント

2歳になるとある程度のコミュニケーションがとれるようになります。ですが、2歳児ということもあり簡単なコミュニケーションのみになります。

子どもは自分で発する言葉にも制限があります。ただし、お父さんやお母さんの話はある程度理解できる年齢でもあります。

ここで難しいのが、お父さんやお母さんが「いけいないこと・ダメなこと」をしっかりと伝えても子どもに伝わっているか分からないということです。

まずは、子どもに合わせて叱り方を簡単にしていきましょう。

叱り方のポイント

  • 目の前で起きたことに対して叱る
  • 過去のことは持ち出さない
  • 同じことを繰り返しても伝え方を変えて叱る
  • 全否定しない、他の子と比べない
  • 叱る時間は短く
  • 子どもに触れながら目をみて叱る

上記のポイントが絶対に必要というわけではありませんし、他にも子どもに合わせて必要なこともあります。

ただ、上記のポイントは「コミュニケーションを取りながら理解しやすい」ということを目的としています。

子どもへの叱り方

では、上記の叱り方のポイントを簡単にご説明します。

目の前で起きたこと・過去のこと・同じこと

子どもは同じことを何度も繰り返します。その都度、叱っているとお父さんやお母さんは「また、同じことを…」と思ってしまします。ですが、大人も身に付くまで同じ失敗は何度も繰り返してしまします。

それは子どもも同じです。その場の雰囲気やテンション・状態によって感情をコントロールできずにしてしまったりします。これが大人とは違う所でもあり、同じことを何度も繰り返してしまう原因でもあります。

また、叱る際は過去にも「前にも〇〇したよね」「前に、こんなこともしていたよね」と目の前で起きたこと以外のことも一緒に叱ってしまいがちになりますが、これは子どもからすると「今は、何に対して叱られているのか」という疑問がでます。

よくわからないまま終わってしまい、これも繰り返ししてしまうことに繋がります。

全否定をしてしまう・他の子と比べる

「ダメな子」「毎回同じことしてダメだ」などという言葉は子どもを全否定してしまいます。こういった叱り方をすることで子どもは自信がなくなり、チャレンジする気持ちも徐々に減っていくと思います。

してはいけないことのみをしっかりと伝えた上で、良いことがあればそれも褒めてあげるのも大事です。

また、「〇〇ちゃんはできているよ」「お兄ちゃんはできていたのに」と兄弟・姉妹やお友達と比べることも避けるようにしましょう。

もちろん、誰かをお手本にすることは大切ですが、子どもの成長には個人差もあり性格も違います。他の子ができているのだから自分の子もできて当たり前ということはないです。

その子どもだけを見て良いのか悪いのかをしっかりと伝えましょう。

叱る時間は短く

叱る時間は出来る限り短くするようにしましょう。

子どもはある程度の話を理解しますが、叱る時間が長くなるにつれて頭に話が入っていきません。子どもの集中力は短く、興味も他にうつったりします。

ですから、叱る際は、簡単に分かりやすく短い時間で叱るようにしましょう。

触れながら目をみて

子どもの集中力は短くていろいろな方向を見ていると興味が変わったりします。また、叱られている時は子どもも落ち込んだり寂しい気持ちにもなります。

ですから子どもに触れながらしっかりと目をみて伝えることが大切です。言葉だけでなくお父さんやお母さんが子どもに対しての行動も子どもはしっかりと受け取ってくれます。

片手間に言葉だけで叱っても、子どもは不安だけが残ります。ですから、しっかりと叱る雰囲気を作って伝えるようにしましょう。

夫婦で話し合ってお互いのブレーキに

子どもに対しての叱り方をご紹介しましたが、お父さんやお母さんも人間です。感情的になることもあったり日々の生活や仕事が忙しいと子どもに対してのイライラも溜まったりします。

ここで、夫婦でどういった事に強く叱ってどういった事にはいつも通り叱るのかを決めておくようにしましょう。

また、お父さんやお母さんに余裕がない状態で叱る場面も出てきます。ですから、お父さんとお母さんがお互いに叱っているのか怒っているのかを見るようにしましょう。

もしも、怒って怒鳴っていたり叩いているのであれば、パートナーがブレーキになってあげるようにしてあげて下さい。

叱ることに重点を置くのも大事ですが、叱る側へのフォローや手助けは必ず必要になってきます。相手の状態をみてブレーキ役に立つことも子どもを叱る時には大切です。

子どもを叱るのは、子どもと叱る側の2人だけでなく、子どもと叱る側とブレーキ役の3人でしかるようにしてあげましょう!