ごっこ遊びはいつから始まっていつまで?遊びに種類や大人の役割について
ごっこ遊びは、子どもの年齢によって異なってきます。また種類も多くおもちゃを使ったり、大人も参加して遊ぶこともあり、子どもにとって成長を助けてくれる効果がたくさんあります。
お父さんやお母さんも小さい時に経験した遊びの1つだと思います。
そんなごっこ遊びについての効果や種類などを調べました。また、我が家では2歳になる息子もおり、息子の成長過程も含めて体験談としてもご紹介していきます。
ごっこ遊びとは?
1歳から2歳にかけて「見立て遊び」という遊び方を子どもはします。その見立て遊びの進化系が「ごっこ遊び」と考えてもらうとイメージがしやすいかと思います。
そもそも「見立て遊び」とは、おもちゃや物を何かに例えて遊ぶ方法で、例えば積み木をコップに見立てたり、大きな蓋をお皿に見立てて食べる仕草をしたりします。要するに物を違う何かに見立てて遊ぶことです。
これができると、次に「ごっこ遊び」へと進化を遂げます。子どもが成長すると物を何かに見立てるだけでなく、自分をお医者さんやコンビニの店員さんなどの人になりきってあそぶようになります。
これが「ごっこ遊び」です。
ごっこ遊びは、いろいろな種類があります。種類といっても子どもによって興味が違ったり、知識が違ったりするため子どもはいろいろな人になりきります。
また、自分だけでなくお友達やお父さんやお母さんも一緒に参加して1つのごっこ遊びをするようにもなります。
ごっこ遊びと見立て遊びの最大の違いは、最初に自分たちで設定を決めるところからスタートするところです。
誰が何役をするのか、どういうストーリーなのかを簡単に相談して決めていきます。これが見立て遊びとの大きな違いにもなり、子どもの成長に欠かせない要素の1つにもなります。
ごっこ遊びはいつからできるの?
ごっこ遊びは見立て遊びの進化系と言われている通り、見立て遊びが出来るようになってからごっこ遊びをするようになります。
また見立て遊びは1歳ぐらいにできるようになり2歳ぐらいまで見立て遊びを繰り返し行います。そういった繰り返し行うことで子どもの中でいろいろな知識や経験を積みごっこ遊びへと進化を遂げます。
ですから、ごっこ遊びをする時期は、2歳後半~3歳頃からになります。もちろん、ごっこ遊びをする年齢は子どもによっても異なりますが、まずは見立て遊びができているかの確認をしてみて下さい。
>>見立て遊びの記事「子どもの見立て遊び・つもり遊びとは?どんな効果があるの?」はこちら
ごっこ遊びを始めるのは3歳前後になると、物語の内容などを理解できるようになり、自分なりのストーリーを思い浮かべることができます。
これにより「見立て遊び」から「ごっこ遊び」へ移行するようになってきます。
もちろん「見立て遊び」をしなくなるというわけではなく、ごっこ遊びをする中で見立て遊びを含めて遊び始めます。
例えば、自分がお医者さんになりきってごっこ遊びしていても、聴診器を他のおもちゃに見立てて使ったりすることもあります。
これがごっこ遊びの中で「見立て遊び」を含めて遊んでいることになります。
ごっこ遊びはいつまでするの?
ごっこ遊びのピークは4歳から5歳ぐらいと言われています。
3歳から4歳ぐらいではイメージがしやすいものを選択することが多く、身近なものやお父さんやお母さんなどを真似ることが多くなります。
また、よく行くお店などよく目にするものになりきるようになります。おままごとなどもごっこ遊びの一つで、物語が短く分かりやすいものなので、子どもにとってはごっこ遊びをしやすいものの一つです。
5歳から6歳ぐらいになると、今まで以上に物語が複雑になったり見立て遊びが多く含まれていたりもします。
ヒーローになりきったり、お姫様になりきったりと好きなアニメなどの主役になりきって遊ぶことが多くなります。
これは、今までしていたごっこ遊びよりも高度になり、また自分1人でごっこ遊びせずに、お友達やお父さん・お母さんと一緒に複数人でするようにもなります。
この複数人でごっこ遊びをすることでコミニケション力や社会性なども身に付くだけでなく、お友達と相談しながらルールを決めて遊ぶこともできるようになってきます。
ごっこ遊びは小学生になる頃には、急激に減少していくと言われています。ですが、小学2~3年生になるまで戦隊ヒーローやプリンセスなどの番組を観ることが多く、その期間でもごっこ遊びをすることがあります。
ごっこ遊びはいつまでするのかというよりも、その子どもの興味があるものや年齢に合ったごっこ遊びを理解して見守るようにしてあげましょう。
年齢や興味によって、子どものごっこ遊びも進化し成長してより高度な遊びへと変わっていきます。
ごっこ遊びの種類と大人の役割
ごっこ遊びは繰り返しすることで、徐々に複雑になり高度になってきます。
おままごと
最初は分かりやすいおままごとをしたり、自分で料理をしてみたりと物語の一部を切り取って行うことが多いです。
これは、子どもが興味のある部分だけを行うため物語の一部だけをすることになります。こういった場合は、大人も参加しアイデアの補助や物語のちょっとした手助けなどをしてあげましょう。
先生・家族ごっこ
1つのグループで形成されているものになりきるようになります。保育園の先生になり、園児役を大人がすることで保育園というグループでごっこ遊びをするようになります。
また、家族ごっこをすることで自分はママになりきり、お父さんやお母さんは子ども役になることも1つのグループを題材にしたごっこ遊びになります。
この時の大人の役割は、補助をするというよりも子どもがするような質問や日頃の場面を想像してお片付けをしてみたりして褒めてもらうようにすることで家族でのルールをしっかりと認識してもらうこともできます。
お店・乗り物ごっこ
身近なものになりきるだけでなく、お店や乗り物は自分が興味を示したお店になりきることが多くなります。
これは、登場人物が多くなり、「先生・家族ごっこ」よりも複雑になります。電車に乗って各駅に着いたりすると、その駅ごとの物語がスタートすることもあり、より高度なごっこ遊びになります。
大人の役割としては、準備をしてあげることでよりリアルなイメージをもって遊ぶことができます。洋服屋さんごっこなら雑誌の服などを切り取っておいて置いたり、ご飯屋さんなら食べ物のおもちゃや食器類を準備しておくとよりごっこ遊びが楽しくなります。
ヒーローなどの非日常
今までは実際にある店舗や乗り物などを題材にしたごっこ遊びでしたが、それが発展するとテレビで観た戦隊ヒーローや絵本・アニメを真似ていろいろと遊ぶようになります。
これが、優れている点は全てイメージで行うことがほとんどで、手に持つアイテムも全て見立てて遊ぶようにあります。場面やアイテムなど複数の見立てを使って遊ぶことができます。
こういったイメージだけでするごっこ遊びができるようになると、保育園のお遊戯会や演劇にもなりきってできるようになります。
ごっこ遊びでの大人のすること
ごっこ遊びは基本的に子どもが中心となって遊ぶことになります。
お父さんやお母さんは見守ることが一番の仕事になります。その上で、アイデアの補助をしたり、社会でのルールを教えたりと物語の中で、子どもに伝えたいことを入れてあげることも大切です。
ただし、子どもが考えイメージした内容に無理矢理ルールを押しつけたりしないようにしましょう。
「こういったことはどう?」「お片付けしたよ(子ども役)」などと、ちょっとしたものを入れてあげるようにしましょう。
子どもの成長や能力を向上させるには、ごっこ遊びは大切な方法の一つです。積極的にお父さんやお母さんも参加して子どもの成長の手助けをしてあげましょう!