子どもの見立て遊び・つもり遊びとは?どんな効果があるの?
子どもはどこでも遊ぶことができます。物を使ったり誰かを真似したり大人の仕草をしてみたりと室内や屋外問わずに遊びます。
そんな子どもの遊びの1つに「見立て遊び」というものがあります。
この「見立て遊び」は、いつから始めるかというと、1歳児から始める子が多くブロックやおもちゃを使って行います。
見立て遊びの種類は子どもによって違い、この遊びをすることで発達や効果もいろいろとあります。
そんな見立て遊びを調べてきましたので、ご紹介します。
見立て遊び・つもり遊びとは?
見立て遊び(つもり遊び)は、ごっこ遊びと混合してしまう人も多く分類わけが少し難しいです。
大人の真似をしたり、お医者さんごっこをしたりと子どもはいろいろな遊びをします。また、ごっこ遊びの中でも見立て遊びを一緒にすることもあります。
見立て遊びとごっこ遊びの違い
見立て遊びは、物を何かに見立てて遊びます。
例えば、積み木をスマホのようにして「もしもし」と言ってみたり、お菓子の空き缶をコップに見立てて「ゴクゴク」と飲む真似をしてみたりします。これが、見立て遊びになります。
ごっこ遊びは、お医者さんや定員さんになりきって遊ぶ遊びです。
例えば、ケーキ屋さんのレジ係をしたり、お医者さんをして診察をしてくれたりと誰かや何かになりきって遊ぶことをごっこ遊びといいます。
子の違いは、子ども本人が何者かになりきるか、物を何かに見立てるかの違いです。
実際に遊んでいる子どもは、自分が「見立て遊び」をしている、「ごっこ遊び」をしていると分類わけして遊んでいるわけではありませんが、お父さんやお母さんは簡単にでもどう違うかを知っておいてもいいかもしれません。
見立て遊びはいつからするの?
見立て遊びをする上で、子どもにはいろいろな能力が必要になります。
それが、観察力と想像力です。ある程度成長すると大人の行動やテレビの内容などを少しずつ理解し、何をしているのかを観察できるようになります。
また、今まで遊んでいたおもちゃなども1つの物という考えだけでなく、丸い蓋を車のハンドルと同じ形だという認識と想像力で、ただの蓋をハンドルにまで想像する必要があります。
こういった能力を日々の成長で身に付けていくと、見立て遊びができるようになってきます。
それが、だいたい1歳頃から積み木などの簡単な形のものを違う物と見立てて遊ぶようになります。
こういった見立て遊びができるようになると、遊びの中でも成長して、2歳頃になると人形を赤ちゃんに見立てたり、4歳になるとごっこ遊びにまで発展してお友達や家族といろいろな物を使って遊ぶようになります。
1歳になるまでに得た経験や能力を使い見立て遊びができるようになります。さらに見立て遊びをする中で成長し、よりリアルになり高度な遊びができるようになってきます。
見立て遊びで子どもは成長する
見立て遊びをすると、子どもは周りの環境をしっかりと観察できるようになっています。
ですから、お父さんやお母さんの真似をしたり同じようなことを言ったりもできるようになります。
そんな見立て遊びをすると子どもにどういった成長をさせてくれるのでしょうか?
想像力の向上
見立て遊びは基本的に見たものを別の物にイメージして遊びます。そのイメージが子どもの成長を助けてくれます。
最初の内は簡単な形を見立てて遊んだりします。それが徐々に複雑な形になったり、複数を同時に見立てたりもします。
例えば、積み木をコップにしてお菓子の空き缶の蓋をお皿にしてえんぴつをお箸にしてみたりと、一度に複数のものをイメージして見立て遊びをするようになります。こういった成長が想像力を日々向上させています。
記憶力の向上
子どもの知識は少ないです。ですから、吸収もたくさんしていきます。
大人では見慣れたものでも、子どもは初めて目にするものもあります。そういったものをしっかりと観察し記憶していきます。こういった経験をして見立て遊びをするときに、記憶の中から形や色に合ったものを引っ張り出してきます。
この記憶の出し入れが、子どもの記憶力の向上にも繋がっています。
協調性の向上
1歳ぐらいで見立て遊びをしますが、それが徐々にお父さんやお母さんと一緒にしたり、お友達と一緒にしたりするようになります。
そうすると相手のことを考えたり、相手の意見を聞き入れたりと協調性を養うのにも長けた遊びになります。
意志疎通・社会性の向上
見立て遊びを複数人とすることで、相手の考えや意見を聞いたりして自分の考えを伝えたりすることもできるようになってきます。これによりコミュニケーション力を高めることもできます。
また、大人と遊ぶことで、物のルールや使い方・役割やマナーを遊びの中で覚えることもでき、社会性という能力も得ることができます。
見立て遊びに必要なものは?
子どもが見立て遊びをする上で、必要な物はいろいろな色や形のものがあると子どもの想像力は膨らみます。
だからといって、高い物を買い与える必要はないです。空のペットボトルやお菓子の箱・新聞紙など生活している中にあるもので十分です。
また、物だけではなくお父さんやお母さんの行動も必要なものになります。
子どもが真似をしやすいような動きや行動をしてあげたり、お父さんやお母さんが見立て遊びをしてみたりとすることで、子どもの遊びのきっかけや真似る見本になることも必要です。
さらに、子どもと一緒に楽しく遊ぶことも重要です。お父さんやお母さんが楽しそうに遊んでいることで子どもも楽しくなり、見立て遊びをたくさんするようにもなります。
物だけでなくお父さんやお母さんの行動が見立て遊びには大切です。
見立て遊びでのポイント
見立て遊びは、想像しイメージして遊びます。
それは子どもが自分で考えて自分で行動した内容です。例え実際の行動と違っていても否定はせず、「こうした方が良いかもよ」と更に行動を促してあげるようにしましょう。
また、子どもが積み木で「もしもし」としたらお父さんやお母さんが別の積み木で「もしもし」と返してあげることで子どもは電話というものを理解します。
お父さんやお母さんのサポートで子どもの能力は格段に向上し、さらに楽しく遊び、コミュニケーションをしっかりととれるように育ってくれます。
もちろん、家事や仕事で忙しいと思いますが、ちょっとした時間で子どもの見立て遊びを一緒にしてあげるようにしましょう。
お父さんやお母さんが一緒に見立て遊びをすると、必ず笑顔に楽しく遊ぶ姿を見ることができます。