子どもの赤ちゃん返りの対応と子どもの成長をサポート!
前記事を見ていただいた方は、すでに赤ちゃん返りの原因と本質を理解しているかと思います。
一人っ子や兄弟・姉妹関係なく子どもは環境によって赤ちゃん返りをします。特に2人目が産まれた場合やお母さんが妊娠中にも赤ちゃん返りをします。
また、弟や妹が発熱などの病気で看護しているのを見たり、母乳を飲んでいるのを見たりするとひどい赤ちゃん返りをする子もいます。
ですが、赤ちゃん返りをした子どもに対してどういった対応を取れば良いのか分からないという方も多く、今回はその対応方法をご紹介します。
赤ちゃん返りの本当の意味とは?
赤ちゃん返りの本質を理解している方や前記事を読んで頂いた方は、赤ちゃん返りの意味をご存知かと思います。
>>前記事「子どもの赤ちゃん返りの本質を知って原因を確認しよう!」はこちら
赤ちゃん返りは、自分に対しての愛情が減ったのではないかなど、子どもの中で不安が募り赤ちゃん返りになります。
自分で考え自分で感じ自分で行動できる2歳ぐらいから赤ちゃん返りをするようになり、お父さんやお母さんへの愛情を確かめたり、愛情を得ようとする行動から赤ちゃん返りをします。
「ただの甘え」「ただのわがまま」で片付ける行動ではなく、お父さんやお母さんがしっかりとした対応をすることが大切です。
特に2人目が産まれた時には、今までお父さんやお母さんの2人から愛情をもらっていたのを弟や妹のお世話をすることで愛情を感じにくくなっていることもあります。
そういった時のサインとして赤ちゃん返りという行動になります。赤ちゃん返りをしてもお父さんが見ているから・お母さんがみているからと対応をしないでいると子どもの中で不安が溜まりいつかは爆発することにもなります。
子どもはお父さんとお母さんの2人からの愛情を求めていることを、まずは理解しましょう。
赤ちゃん返りをした時にしてはならない行動
お父さん(お母さん)にだけ任せない
日々の生活や家事に忙しく、親のどちらかに子どもを任せ過ぎないようにしましょう。また、2人目が産まれた時も同じですが、2人目のお世話で忙しくてもしっかりと上の子の赤ちゃん返りにも付き合うようにしてあげましょう。
授乳で母乳を与えている場合は、お母さんが対応しきれないことはありますが、沐浴やおむつ替えなどお母さんだけでなくお父さんができることは交替でするようにして、お父さんとお母さんの2人が赤ちゃん返りをしている子どもに付き合うようにしてあげて下さい。
子どもの言動を鵜呑みにしない
「パパがいい」「ママがいい」と子どもがお父さんやお母さんを突き放す言い方をすることもあります。
これも、子どもなりに振り向いてほしいという現れから起こる言動です。
本当は、ママにしてほしいけど弟や妹を見ている…でも、どうしたらママがしてくれるのかと考えた末の言動です。もちろんパパがしてあげることも時には大切ですが、子どもがなぜ急に「パパ(ママ)がいい」と言い出したのかを考えてあげましょう。
親の当たり前を押しつけない
子どもはできることでも赤ちゃん返りをするとお父さんやお母さんにやってもらおうとします。
そういった時に、「〇歳でしょ!」「お兄ちゃん(お姉ちゃん)ならしなさい」「自分でできるでしょ」など子どもを突き放すように言わないようにしましょう。
これは、お父さんやお母さんからしたら、できることをなぜしないのかというイライラからくる言動です。子どもが当たり前にできることを自分でするように促してしまいます。
赤ちゃん返りをして自分でできることもやってもらおうとする子どもは、当然自分でできることを理解していますし、できます。だからこそ、お父さんやお母さんにしてほしいのです。
お兄ちゃん(お姉ちゃん)らしくなったからといって安心しない
赤ちゃん返りの中で、急にお兄ちゃんらしくなったりお姉ちゃんらしくなったりすることもあります。弟や妹のお世話を手伝ったりと、急にお手伝いをするようにもなります。
だからといって、赤ちゃんばかりに気を取られないようにしてください。赤ちゃん返りでのこういった行動を取る子どもの中で「甘えたいけど我慢」という気持ちがあります。
赤ちゃん返りをした時の対応
赤ちゃん返りをする子どもは、自分が「わがままを言っている」「できることをしない」などを理解した上で行動しています。もちろん、赤ちゃん返りをしようと思ってやっているわけではないです。
そういった赤ちゃん返りをした時はいろいろな対応を取れるようにお父さんやお母さんは心の準備をするようにしましょう。
子どもと接する時間を増やす
赤ちゃん返りをした子には、今までよりも接するようにスキンシップを増やすようにしましょう。
子どもは愛情を感じるためにいろいろな行動をとります。ですから、しっかりと「大好きだよ」と示せるようにスキンシップを増やす事で子どもの中の不安を取り除くようにしてあげてください。
できることでもやってあげよう
子どもは自分ができることでも、やってほしいと言います。こういった時は「できるでしょ!」「お兄ちゃん(お姉ちゃん)でしょ!」と突き放さずに、お父さんやお母さんがやってあげましょう。
子どもは自分のことをかまってくれていると感じることができます。
ただし、子どもがやってほしいと言っていないことまではしないようにしてください。過保護や過干渉にならないように注意が必要です。
怒らない・赤ちゃんに変身したと思う
赤ちゃん返りは、お父さんやお母さんがイライラしてしまうことが多いですが、怒らないようにしましょう。子どもも怒らせようとして行動を取っているのではなく、かまってもらおう甘えさせてほしいと思って行動しています。
また、赤ちゃんに変身したと思い、実際の年齢よりも下になったと思って接するようにしてあげるとわかりやすくなります。こうすることにより「お兄ちゃん(お姉ちゃん)でしょ!」という言動にはならなくなります。
声をかけてあげよう
子どもが行った行動には「ありがとう」「良いね」「頑張ったね」などとしっかり声をかけるようにしましょう。
成長し、当たり前にできることでも、しっかりと「見ているよ」と示してあげることで子どもは愛情を感じるようになります。
また、お父さんやお母さんの気持ちを伝えることで、2人目ができても疎外感がなく家族の一人という気持ちを持ってもらいやすくなります。
上の子タイムを作ろう
2人目ができるとなかなか上の子の時間を作ることが難しくなります。そういった時は、お父さんに赤ちゃんを任せてたり家族に助けてもらって、赤ちゃん返りをする子ども専用の時間を作る様にしてあげましょう。
また、2人だけでお出かけやお散歩に行くのも良いかもしれません。
我が子の様子を観察しよう
赤ちゃん返りの行動や言動は、子どもによって異なります。ママ友から聞いている内容と全く別の行動を取ったりします。
ですから、周りの話や体験談は参考程度にして、まずは我が子の様子や行動・言動に注意して観察してみましょう。
そうすることで、「なぜ、そういった行動をするのか」「なぜ、そういった言動を発するのか」という真の意味を理解することが赤ちゃん返りの対応への近道になります。
実際に、私の息子もいろいろな行動を取ったりもします。特に娘ができてからは、お兄ちゃんのような行動を取ったり、お母さんを拒否したりといろいろな行動を取るので、その都度、どういった考え(思い)でしているのかを考えています。
対応方法も我が子の様子をみて最適な対応をするように心がけましょう!