ずりばいはいつから?赤ちゃんの成長とハイハイとの違いは?
ずりばいをいつからできるのかと思うお父さんやお母さん多いと思います。
今までは、寝返りや手足をバタつかせて動く事はあるものの、いろいろな所に移動することはありませんでしたが、ずりばいができるようになると赤ちゃんは興味がある場所にも移動できるようになります。
また、ずりばいができるようになると、遠くから赤ちゃんに呼び掛けると寄ってくるようにもなります。
お父さんやお母さんからすると、この成長は大きな変化と生活も少しづつ変わることになってきます。
そんな、赤ちゃんの「ずりばい」をまとめましたのでご紹介します。
ずりばいとは?
うつ伏せ状態で腕・足・上半身を使って腹ばいで移動するほふく前進のような動きです。ハイハイをする前の段階の動作でもあります。自分の体を持ち上げれない状態で移動するため「引きずる」「這う」を組み合わせてできた言葉ともいわれているそうです。
ずりばいは一般的に生後5ヶ月から7か月ぐらいにできるようになるともいわれています。ですが、赤ちゃんの成長は個人差もありあくまでも目安になります。
ずりばいができるようになると、腕や足を使って前進することができるようになります。また、左右に方向転換することもできるため、あらゆる方向に進めるようにもなってきます。
ずりばいができる条件としては、寝返りが出来るようになっていることが必須です。
そもそもずりばいはうつ伏せ状態で移動するため、仰向け状態からうつ伏せ状態になる必要があります。また、寝返りをすることでうつ伏せ状態での維持や腕の筋力が成長するまでずりばいをすることが難しいと思います。
ずりばいができると周囲に注意
ずりばいをすることで、赤ちゃんの行動範囲は格段に上がります。ベビーゲートなどで行動範囲を制限することもできますが、そういった対策をしていないと赤ちゃんはいろいろな物を手に取り口に入れたりします。
ですから、危険物を把握する必要があります。
大人が危険だと思うものは、刃物類(ハサミやカッターなど)・えんぴつ(ペンなど)・工具や部品などを思い浮かべますが、赤ちゃんにとって危険な物は他にもあります。
- 小さなおもちゃの部品
- 薬や錠剤など
- 家具の緩んでいるネジや釘
- コンセントの挿入口
- ペットボトルの蓋
上記以外にも危険な物はたくさんあります。基本的には赤ちゃんの口に入るような小さなものは全て危険だと考えて下さい。誤飲や窒息の危険があります。
また、薬や錠剤なども飲み込みやすくお父さんやお母さんが気がつかない内に飲み込んでいて体調が悪くなり原因がわからない状態にもなります。
もっとも危険なのがコンセントです。ずりばいをするとコンセントがちょうど顔の位置にきます。コンセントに挿入しているプラグを噛んだり配線を噛んだりすることもあります。
赤ちゃんのずりばいで生活が変わる
ずりばいで生活が変わると聞くと大袈裟に聞こえるかもしれませんが、経験者はうなずくと思います。
まず、ベビーゲートを作る方は部屋のスペースがなくなったりします。
ずりばいをすることで部屋の掃除頻度を自然と増やしていく方も多くなります。さらに、先程も言っていたようにお家には赤ちゃんにとって危険な物がたくさんあります。
そういった危険な物を排除したり、コンセントの挿入口にカバーをつけたりすることがあります。
また、ずりばいができるようになると、みるみるうちに動くスピードも上がっていくため、一瞬目を離しただけでびっくりするぐらいの距離を移動していたりもします。
ですから、お父さんやお母さんの行動範囲から見える位置に常にいるかを確認することが多くなります。
こういったことから気疲れも多くなるため、ずりばいをする前の方が楽だったと思う方もいらっしゃいます。
それほど、日常生活が変わってしまうぐらいの成長ということになります。
ずりばいとハイハイの違いとは?
どちらも赤ちゃんにとっての移動手段になりますが、区別をする方法は移動する際に赤ちゃんがお腹を持ち上げているか地面に付けて移動しているかの違いになります。
ハイハイは腕と足の力で体を持ち上げて移動します。この時に腹筋や背筋の筋力も姿勢を維持するために必要な筋力になってきます。
それに比べて、ずりばいは体を持ち上げることなく前に進む事だけに特化した動きになります。これは体の成長よりも「前に行きたい」「あれを触りたい」という気持ちが先に来ており、体の成長よりも気持ちが先行してできる動きになります。
ですから、ずりばいがハイハイの前の段階になるということになります。
もう一つ違う所は、体のどこを主体にして動くかということです。
ずりばいは上半身を使って移動します。ほとんどが腕で地面をつかみ片手に体重をかけて交互に地面を掴みいどうします。その時の足は、移動するサポート程度に蹴っているだけになります。
それに比べてハイハイは、足での移動になり下半身が主体となって移動します。膝や足の裏を使い地面を蹴って移動します。その時の腕は、体を支えるためにあるぐらいで地面を掴んで移動することは少なくなります。
このようにずりばいとハイハイは同じ移動手段であっても成長によって動かし方や動かす場所が違います。
ずりばいの練習法
まず初めに言っておくことは、赤ちゃんにとってのずりばいは必ずしないといけないということはないです。ずりばいをせずに座るようになり、そのままつかまり立ちをして立つようになる子もいます。
ですが、周りの赤ちゃんはできるのに我が子はなぜ?と心配になるお父さんやお母さんもいらっしゃるとは思います。
そういった方は、無理のない練習をしてみてください。
基本的には練習と言ってもお父さんやお母さんができることはサポート程度になります。無理に赤ちゃんにずりばいをさせたりしないようにしてあげてください。
寝返りができてずりばいをしそうだなと感じたら、足の裏に手を添えてあげて蹴りやすいようにサポートしてあげましょう。
また、赤ちゃんと一緒にずりばいの見本や手の動かし方などを見せてあげてもいいかもしれません。
手の動かし方と足の蹴り方が重要で、この2つのコツを赤ちゃんが覚えると後は自然とずりばいができるようになってきます。
また、うつ伏せ状態の時に少し進むだけで手に取れるぐらいに位置に興味がある物やおもちゃを置いてあげることで気持ちを先行させて前進する意欲を出すことも大切です。
初めはできませんが少しずつ何度も繰り返ししてあげることで、遊び感覚で身に付くようになってきます。
ただし、無理な方法や練習は厳禁です。
そもそも体ができあがっていない赤ちゃんに対して無理な練習はしないようにしてください。赤ちゃんのペースでゆっくりとできるように、あくまでもサポートしてあげるようにしてください。
お父さんやお母さんの嬉しい気持ちや焦りの気持ちは押し込んで、赤ちゃんの成長に合わせて練習していくようにしましょう。