子どもを叱る頻度を下げる方法。兄弟・姉妹ができると下の子を叱ってもらおう!
兄弟・姉妹ができると上の子は下の子をみて、真似をしたり「ダメ」だと分かっていることもやってしまいます。
下の子が赤ちゃんで物を投げたり、食事中に食器を持ってガンガン叩いたりするのを見て上の子も楽しくなり自分もしたりします。
上の子はダメだと分かっていても繰り返しすることに、悩まされるお父さんやお母さんも多いと思います。
そんな兄弟・姉妹事情を我が家も経験しており、子どもに注意したり叱ったりする回数が増えている気がします。
兄弟・姉妹がいるご家庭で有効な方法があります。それをするだけで子どもへの注意や叱るといったことを少しずつ軽減できるようになります。
今回は、兄弟・姉妹で叱る頻度を下げる方法をご紹介します。
2歳から実践できる「子どもが注意する」
前提として、叱られる子どもの年齢が2歳前後がベストです。理由としては、叱られるということを理解していて「ダメ!」という意味やなぜしてはいけないのかを理解できるギリギリの年齢だと思います。
「ダメだと分かっていてもしてしまう」という年齢であれば効果は出てくると思います。また、これを実践できるのは兄弟・姉妹がいるご家庭に限ります。
この2つのポイントを踏まえて、お父さんやお母さんが子どもへの叱る頻度を下げていきましょう。
方法を簡単に言うと「上の子に下の子を叱ってもらう」ということです。
すごく単純ですが、お父さんやお母さんは見守ることが大切になってきます。
子どもは2歳ぐらいになると叱られ慣れていたり、どういう風に叱られるのかを分かっています。ですから、あまり教えなくても誰かを叱ることができます。
下の子が赤ちゃんであっても効果はあります。
例えば、ダメだと分からない生後6ヶ月ぐらいの赤ちゃんが離乳食のスプーンを投げてしまったとします。それを上の子が注意する(叱る)だけです。
これは、生後6ヶ月の赤ちゃんに対して効果があるのではなく、上の子に対して効果があります。また、下の子の面倒を見てくれるようにもなったりします。
上の子が下の子に注意することで、注意した内容は自分はしなくなります。
また、お父さんやお母さんは下の子がしているところを見て上の子が真似をするようであれば、「兄くん、妹ちゃんに〇〇はダメだよと言ってあげて」と促すだけです。
上の子が下の子を注意する効果
我が家では最近このようなことを実践するようにしています。
もちろん、全く叱らなくなったわけではないですが、下の子がしてはいけないことを上の子はすでに経験しており、またしてはいけないと分かっています。
ですが、誰かがしていると自分もしたくなるという気持ちは大人でもあることで、子どももダメだと分かっていても見るとやりたくなりなります。
ですから、「兄くん、妹ちゃんに〇〇はダメだよと言ってあげて」というように下の子に言っているようで実は自分に言い聞かせているということになります。
自分にしてはいけないことを自分で言い聞かせることにより、お父さんやお母さんが注意する時に比べてしないことが多いです。
また、ダメな行為を再認識できるため同じ行動を繰り返ししにくくなります。
下の子が何をしているのかを考えて理解することが多くなり、自然と下の子を見たりすることも増えたりします。
お父さんやお母さんも子どもに対して叱る頻度が下がり、上の子に促すだけで終わる場合もあります。
こういったように、子どもを子どもと思わずにできることを与えてあげるようにしましょう。
子どもが子どもを叱る時の注意点
2歳ぐらいの子は、産まれてからお父さんやお母さんに叱ってもらったり注意してもらうことが多く、経験を豊富につんでいます。ですから、自分が誰かに注意することは簡単にできます。
ただし、大人のように状況をみて柔軟な対応はできません。
子どもが子どもを叱る時に注意するポイント
- 叩いたり手を出さないか見守る
- 強すぎる口調になっていないか
- 何度も同じように言ったり長くなっていないか
- 叱った後は褒めてあげるようにも促す
このようなポイントをお父さんやお母さんは頭に入れておくようにしましょう。
子どもは叱ることはできますが、自分がヒートアップするとブレーキをかけることができません。ですから叱り過ぎにならないようにしたり、叩いたりしないように見守り、ほどよくブレーキをかけてあげましょう。
また、叱ってもらったあとは上の子が下の子を褒めるようにも促すことが大切です。叱って終わりではなく、しっかりとフォローしてあげれるようにしましょう。
「ダメなことをしなくなった」「良くなった」状態になると褒めてくれるという認識も一緒に持ってもらうことで相手へ敵意だけが残らないようにしてあげましょう。
「息子が妹を叱る」体験談
我が家の子どもたちは、息子が2歳で娘が生後7ヶ月になります。
離乳食が始まり、スプーンを掴んでガンガンと机に叩いたり、足をピーンとして椅子から立とうとしたりすることが多くなりました。
生後7ヶ月ということもあり、成長する上で必要な動きでもありますし、注意しても分からない月齢なので注意しないでいると2歳の息子は妹をみて真似をしたりします。
そういった時に、「兄くん、妹ちゃんに立ったらダメだと言ってあげて」や「兄くん、妹ちゃんにガンガンと叩いたらダメだと言ってあげて」と促すと息子はしっかりと妹を注意することができます。
そして、妹がそういった行動をするたびに真似をせずに注意するようになってくれました。
今までは真似をする息子を注意しても何度も繰り返し同じことをしていましたが、自分が注意する役割があることを認識したみたいで、妹の真似をすることがなくなってきています。
また、食事以外でも自分がダメだと言われたこと(マットをめくったりすること)を妹がしていると促す前に注意するようになっています。
もちろん、息子が妹に注意する度合などは見守る必要がありますが、叱り終わった後は、息子に対して「注意してくれてありがとう」、妹には「やらなくなったね」と2人をしっかり褒めるようにしています。
もちろん、これは我が家の話ですが、子どもに合わせて叱り方や方法を変えるだけで、お父さんやお母さんの負担も軽減でき、子どもの成長をサポートできるかもしれません。
叱り過ぎているなと感じているお父さんやお母さんが、いらっしゃるのであれば一度試してみてください。