意外と知られていない夜驚症。子どもに多い病気の一つを知っておこう!-webaby【エンジニアお父さんの育児・子育て】

意外と知られていない夜驚症。子どもに多い病気の一つを知っておこう!

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#子ども#幼児#病気・ケガ

意外と知られていない夜驚症。子どもに多い病気の一つを知っておこう!

夜驚症(睡眠時驚愕症)はご存知ですか?夜驚症(やきょうしょう)は、2歳~6歳の子どもに多くみられます。

子どもが小さな時に起こる病気は多く、我が子が体験しない限り知ることがない病気もたくさんあります。また、有名な病気であっても子どもが発症や感染をしない限り、調べたり理解をしておくことことも少ないと思います。

子どもが寝ている時に突然、泣き叫んだりパニック状態になったり目を見開いたりすることがあります。この状態がひどい場合は、夜驚症と診断されることがあります。

そんな子どもの睡眠時のお悩みを少しでも解決できるように、今回は夜驚症についてまとめてみました。

  1. 夜驚症(やきょうしょう)とは?
  2. 夜驚症(睡眠時驚愕症)の症状は?
  3. 症状がひどい場合は?
  4. 夜驚症(睡眠時驚愕症)の対策と治療法
  5. 我が家の息子も夜泣きや睡眠時に声を出す

夜驚症(やきょうしょう)とは?

夜驚症は「睡眠時驚愕症(すいみんじきょうがくしょう)」といい、睡眠中に泣き出す・おびえたように叫ぶ・パニックを起こすなどの症状が日々の生活に支障が起きるぐらいの状態をいいます。

2歳から6歳ぐらいの子どもに多くみられます。ほとんどが一過性のもので、普通は成長と共に症状は消えていきます。長い場合でも思春期ぐらいまでと言われていますが、中には成人で発症する方もいます。

小さな子どもは睡眠時に泣いたりすることはよくあります。夜泣きなども夜驚症と言われていますが、症状がひどくなければ夜驚症と診断されることはないです。

診断結果で夜驚症と言われる場合の基準は、本人や家族の日々の生活に支障があるかということが重要になってきます。支障があるほどの症状であれば、夜驚症と診断になります。

夜驚症(睡眠時驚愕症)の症状は?

基本的には夜間での睡眠時に症状がでますが、子どもによっては稀に昼寝などでも症状がでます。

夜驚症の子どもの様子

  • 目を見開く
  • 急に起き上がる
  • 突然泣き叫び
  • おびえたように叫ぶ・悲鳴
  • 布団やベッドから出ようとする(逃げ出す)
  • パニックを起こす(体が激しく揺れる)

このような症状がひどい場合は夜驚症(睡眠時驚愕症)ということになります。ですが、夜泣きや軽い症状であれば、小さな子どもにはよくあることです。夜驚症(睡眠時驚愕症)は症状の酷さが診断の重要なポイントになります。

酷い場合は、起きて走って逃げるような行動を取ったりひきつった表情や呼吸が速くなったり汗をすごくかいたりします。

上記のような症状は、起きている時にでるものではないので、全て睡眠中に起こるものです。ですから、叫んだりパニックを起こしても、子どもにはその記憶がないのです。

突然、叫んだりするのは一瞬の出来事ですが、パニックを起こした場合は通常30秒~5分ぐらい続く場合もあります。ただ、その後は何事もなかったように寝ます。

症状がひどい場合は?

夜驚症(睡眠時驚愕症)の症状がひどい場合は、お父さんやお母さんも睡眠が取れなく徐々に疲れていきます。睡眠不足により日々の生活でもイライラが溜まりやすくなったり生活に支障がでてくることがあります。

そういった場合は、病院でしっかりと診察してもらいましょう。

病院での診察時に夜驚症(睡眠時驚愕症)と診断される基準は、WHO(世界保健機関)が出している診断基準と同じもので診察していきます。

診断基準

  • 1分から10分ぐらいで治まる
  • 寝ている時に恐怖感を伴うパニック
  • パニックの際は声をかけても目をさまさない
  • 夢やパニックのことを覚えていない
  • 睡眠の前半に症状がでる
  • 瞳孔の散大、頻脈、発汗、呼吸が速くなるなど
  • 生活に支障がある
  • 病気や薬物によるものではない

上記のような状態の有無をご家族からの聞き取りで夜驚症(睡眠時驚愕症)と診断がされます。

夜驚症(睡眠時驚愕症)の対策と治療法

治療方法は基本的には生活や環境の改善・調整になります。症状があまりにもひどい場合は、安定剤の使用がありますが、基本的には環境調整がほとんどです。

症状が軽い場合や家族・本人に支障がない場合は、無理な治療は必要ありません。成長と共に徐々に症状は消えていきます。

また、症状が出たときは無理に起こさずに見守るようにしましょう。無理に起こすと混乱をまねき暴れたりすることもあります。

走りだしたり、部屋から逃げるような大きな行動を取る時は、子どもがケガをしないようにしましょう。

症状を出ないようにすることよりも症状が出た時の安全対策に力をいれるようにしてください。

ベッドで寝ている場合は落ちないように近くに居たりクッションを置くようにしましょう。また、突然走り回っても危険がないように寝室や廊下には物をできるかぎり置かないようにしてください。

ベランダや階段から落ちないように鍵をしっかりとしてたりゲートを付けておくのも大切です。

また、何度も症状がでたり、お父さんやお母さんが寝不足になり辛くなる場合は、必ず専門の病院で相談するようにしましょう。

我が家の息子も夜泣きや睡眠時に声を出す

息子は2歳ですが、子どもによくみられる夜泣きや叫ぶように声(小さな声ですが)を出したりします。ですが、頻度はごくまれです。

また、生活の中でいつもと違うことがあったり、運動会などのイベント後にはよくみられたりします。子どもの生活サイクルで大きく違うことがあるとそういった行動にでることがあります。

息子の場合、疲れているのかな?夢でもみているのかな?と思う程度ですが、引っ越しや保育園の変更など大きな変化の時は注意が必要です。

ある程度、子どもの生活サイクルと把握していれば、今晩は起きたりするのではと予測ができるので、お父さんやお母さんは子どもの寝かしつ前に心構えをしておくようにしましょう。

ただ、症状が頻繁にあったり症状がひどい場合は躊躇わずに専門の病院やかかりつけの医師に相談するようにしてください。

お父さんやお母さんの不安は、専門の病院やかかりつけの医師に相談ことで解消され、子どもに対しての対策も打ちやすくなります。

病院や医師は病気を治すためだけでなく、子どもがいる家庭のお父さんやお母さんのストレスや不安を解消してくれる大切な場所ということも理解しておきましょう。

病院・医師に相談して問題がなければ一番良い事です。問題や病気でないのに相談してはいけないということはありません。少しでも不安や疑問などがあれば、専門の病院やかかりつけの医師に相談してみて下さい。