実は、2歳児でも自分がどうして叱られているか理解している!
2歳ぐらいになると言葉も2語文を話せるようになってきます。また2歳でも2語文があやふやな子も多く、言葉を使ったコミュニケーションは、まだ無理かなと思うお父さんやお母さんも多いと思います。
ですが、2歳児は上手く話せなくてもお父さんやお母さんの話は理解しています。
ただ、自分の口から思っている言葉が出なかったり、言葉を知らずに表現方法が分からないだけです。
今回は、我が家の息子の成長を見守る中で、2歳児の成長を体験談としてご紹介していきます。
2歳児でよく叱られるパターン
2歳になると自分の意思も強くなり、自分がしたいことを真っ先に行動を取ります。これは至って当たり前の行動だと思っています。
例えは、朝起きてから着替えずにおもちゃで遊んだり、お片付けをせずにテレビを付けてとねだったりすると思います。
これは、興味があるものを優先して行動することにより、自分に必要ない・興味がないことはしないという行動です。
これにより、「お片付けしてから」「着替えてから」というように「〇〇してから」と叱られることが多いです。
また、叱られた時に自分の感情のコントロールができず、ダメだと分かっていても叩いたり物を投げたりしてしまいます。
これは、感情のコントロールができないということと周りが見えていないということで、こういった行動に出る様です。
叱られることが多い行動
- 興味があるものしか行動しない
- 叱られてからの逆ギレをする
- 眠気などによって不機嫌になり行動をコントロールできない
2歳児はダメな行動を理解している
先程も、記載しましたが感情のコントロールが上手くできません。そういった時に、ダメだと分かっていても物を投げたり叩いたりすることがあります。
これは、子どもも後々、冷静になった時に叱られるポイントだと理解しています。
ですから、気持ちがシュンとしたり、叱っていた人に対してご機嫌をとろうとしたりします。
また、叱られている最中でも、気持ちが落ち着いてくると自分が悪いということを自分で理解しています。ですが、「ごめんね、しようね」と言ってもなかなかしなかったり、無視したりします。
これは、自分の感情の出し入れができないためです。
大人でもあると思いますが、怒っていても自分が悪いと気がついた時には怒りの降ろし方を見失うことがあると思います。子どもも同じ状態があります。
こういった状況から2歳児の子ども(息子)は、自分の行動が良いのか悪いのか、なぜ叱られているのかは理解できているということになります。
叱った後は聞いてみよう
子どもを叱り、ダメなことを教えます。もちろん泣くことがほとんどだと思います。
その後、素直に「ごめんね」ができる場合とできない場合もあると思います。どちらにしても子どもが気持ちを落ち着かせて話が聞ける状態になるまで待ってみましょう。
子どもが落ち着いてからは、「どうして怒られたの?」と聞いてみてはどうでしょうか?
子どもがどれだけ理解しているかリアルに感じることができます。
我が家の息子の体験談
以前、2歳の息子が生後5ヶ月の娘(妹)の顔の近くで手をバンっと床に叩きおろし、娘がびっくりして泣いたことがあります。
その際、私の奥さんが息子に注意し叱りました。息子は妹を笑わそうとした行動でしたが、妹が泣いたため叱られました。もちろん「ごめんね」もできず、部屋の隅っこでいじけていました。
その後、息子が叱られて気持ちが落ち着いたころに私が、いつもの話し方で問いただしました。
私「叱られたの?」
息子「…うん」
私「なにしたの?」
息子「…」(妹を指さす)
私「妹ちゃんになにしたの?」
息子「バン」(床を叩く)
私「そうか、妹ちゃんに『ごめんね』した?」
息子「うんうん」(顔を横に振る)
私「ごめんねしてきて」
息子「ごめんね」(妹の側に行き)
こういったやりとりをすることができました。もちろん、私は息子が叱られている時は別の部屋におり、息子は私は知らないと思っています。
さらに、息子は2語文を完璧には話せないです。だからこそ、動作で伝えようとしてきてくれました。
後々、叱られた内容を奥さんに聞くと息子が伝えた通りということでした。
2歳は大人と同じぐらいに話を理解できる!?
大人と同じとまではいきませんが、子どもには知っている言葉と知らない言葉がるため理解してもらうのに時間がかかったりします。
ですが、子どもと話をする時は、子どもが知っている言葉だけで話すと2語文が話せなくてもしっかりと会話ができます。これは子どもが、その会話の内容を大人と同じように理解しているということになります。
この理解ができるということを、しっかりと踏まえて子どもと話をしたり叱ったりするようにしましょう。
難しい言葉や話は子どもには理解できないという考えは捨てて、同じ内容でも子どもが知っている言葉で話すことで子どもは必死に伝えようとしてくれます。
知らない言葉は、お父さんとお母さんが話している会話を聞いて徐々に覚えたりしていきます。
もちろん、絵本やテレビなどで言葉を覚えてもらうようにお父さんやお母さんの行動も大事ですが、言葉を覚えるだけでなく、知っている言葉とできる行動で相手に伝える能力も大切です。
現在、小さな子どもがいるご家庭のお父さんやお母さんは、ぜひ一度、子どもがどれくらい理解できて伝えるという能力があるか確かめてみてはいかがですか?
お父さんやお母さんが想像している以上に、子どもは成長していると思います。