産後の蕁麻疹(じんましん)で授乳や薬に対しての不安がある方必見!
産後に蕁麻疹がでるお母さんはよく聞きます。
胸や腕などにもでき、辛い方やなかなか消えない方もいます。漢方や市販薬で対応したりする方も多く、また酷い方は病院で受診する方もいます。
何科を受診すればいいか分からないかたも多く、産後と言う事もあり授乳や薬に不安を抱えているお母さんもいらっしゃいます。
そんな、産後の蕁麻疹を少しでも理解するだけで、不安を取り除くことができます。原因を理解し対処することで知らない状態で過ごすストレスに比べ、知っておく事でストレスの軽減ができ、蕁麻疹の軽減にも繋がります。
今回は、産後に出てくる蕁麻疹をまとめましたのでご紹介します。
産後の蕁麻疹とは?
今まで蕁麻疹ができたことがない方でも、産後に蕁麻疹が出ることはあります。
皮膚に赤みやかゆみが出て膨疹となる症状があるのを蕁麻疹といいます。基本的には数分から数時間で消えることが多いです。それは一過性のものなので蕁麻疹がでても、すぐに治まります。
産後に蕁麻疹がでるのはアレルギーが原因ではなく、体の変化や精神状態・疲労などが関わってきて起こる蕁麻疹です。
産後の蕁麻疹の症状
症状としては普通の蕁麻疹と変わりません。赤みやかゆみがでて、それが消えたり再発したりを繰り返します。
かゆみを伴うため、無意識で皮膚をかいてしまうと傷になったり、酷い場合は傷跡が残ることもあります。
かゆみや症状がひどい場合や何度も繰り返し蕁麻疹が出る場合は病院を受診することをおすすめします。
産後の蕁麻疹の原因は?
産後に蕁麻疹が出る方が一番気になるのが原因だと思います。原因がわからないまま、かゆみや赤み・ミミズ腫れになることで不安は増大し、またかゆさでイライラすることもあります。
ですが、原因を理解することで対処や病院での受診をスムーズにでき、蕁麻疹を少しでも抑えることができます。
産後の蕁麻疹の原因は、大きく分けて2パターンあります。
ホルモンバランスが原因
妊娠すると体のホルモンが変わります。これは赤ちゃんを産むために身体がそういった作りになるからです。
そういったホルモンが産後に一気に減少し、ホルモンバランスが崩れて体調に変化が出てしまいます。これが蕁麻疹になる原因の1つです。
ただし、アレルギー性のものではなく一過性のものになります。ただし、産後に体質がかわりアレルギー性の蕁麻疹を発症する方もいます。
自分がどちらの蕁麻疹かを判断するのは難しく、病院等で検査をする必要があります。
ストレスや疲労が原因
出産には体力を使い、赤ちゃんが産まれたその日から子育てが始まります。授乳やオムツ替えなど様々な育児が待っています。
産後の体力が回復していない状態での子育てには、体を回復する時間も少なく、また睡眠も十分に取れない状況が続きます。
こういった日々のストレスや疲労、産後の免疫力低下などが重なり、蕁麻疹を発症することがあります。
産後の蕁麻疹の対処法
蕁麻疹にも人によっては軽度の方もいれば重度の方もいます。
少しかゆみがあり、すぐに落ち着いて繰り返し発症はしない方もいれば、毎日かゆくなりイライラが止まらないという方もいます。
産後の蕁麻疹は、基本的にはホルモンバランスが正常になり、体力の回復やストレスが軽減することで自然と治まります。
ですが、かゆみがひどい場合は病院で受診するようにしましょう。授乳をしていていも飲める薬もありますので、医師に相談し指示のもと薬を服用するようにしましょう。
市販の塗り薬などを自己判断で使用するのは控えるようにしてください。蕁麻疹は皮膚の病気ではなく体の内側に原因があるので、しっかりと医師に相談するようにしてください。
産後の蕁麻疹を発症し病院へ行く場合は、皮膚科を受診してください。また、受診する際は産後どれくらいか、授乳をしているのかをしっかりと伝えるようにしてください。
蕁麻疹があるが授乳は大丈夫?
蕁麻疹は感染するびょうきではありません。ですから、ウイルスや細菌のように授乳をしても赤ちゃんに移ることはないので安心してください。
ですが、病院などを受診し薬を処方されるときは必ず授乳をしているが問題ないのかを確認するようにしてください。蕁麻疹に対しての薬でも授乳に問題なく飲める薬もあります。
病院を受診する状態
- くり返し蕁麻疹がでる
- かゆみがひどい
- 蕁麻疹が出る範囲が広い
上記のような症状が出る場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。産後の蕁麻疹はストレスも原因の1つです。かゆみなどでストレスを溜めないようにしましょう。
また、アレルギー検査も病院で受けることもできます。赤みやぶつぶつなどが治まらない場合は蕁麻疹以外の病気の可能性もあるため、かゆみは酷くないがなかなか治らないと思う方も受診するようにしましょう。
産後の状態を再認識しよう
産後は妊娠中に比べてお腹も小さくなり、動きやすくなります。
ですが、体力やホルモンバランスは乱れたままです。そういった状態で動き回ったり、無理をすることで誰でも蕁麻疹を発症する恐れがあります。
産後は動き回れて元気でも、安静にして体力やホルモンバランスを整えるようにしましょう。また、家事や育児に関しても一人で全てをやろうとせず、周りや家族に頼るようにして少しでも自分の体の回復を目指しましょう。
ストレスと少しでも軽減することで自分に余裕が持てて赤ちゃんへの対応も楽にできます。
また、お父さんはしっかりと家事や育児をしてお母さんの回復をサポートするようにしましょう。