赤ちゃんのへそがでべそに!臍ヘルニア・へそヘルニアは治るの?
赤ちゃんを出産後、赤ちゃんのヘソが出ている場合があります。昔で言うと「でべそ」などと言う時代もありました。
そんなでべそが治るのか心配なお父さんやお母さんは多いと思います。基本的には自然と治りますが、2歳を過ぎても変化がなかったりするときは病院で診てもらい治療や手術する場合もあります。
また、臍ヘルニアの場合は綿球などで圧迫することを勧められることもあり、どういった方法がいいのかなども悩みどころです。
そんな赤ちゃんの臍ヘルニア(さいヘルニア)についてまとめましたので、ご紹介します。
赤ちゃんの臍ヘルニアとは?
赤ちゃんのでべそは、臍ヘルニア(さいヘルニア)と言われ「へそヘルニア」とも言う方もいます。
そんな臍ヘルニアは、約5%~10%の割合で産まれた赤ちゃんにみられます。原因としては、臍輪が塞がっていない状態でお腹に圧力がかかると飛び出て「でべそ」になります。
すぐに治療をしないといけないというものではないので安心してください。
成長と共に臍輪が塞がり、筋肉が発達することで自然と治ります。それが、だいたい2歳ぐらいになり、2歳になっても変化がなかったり、小さくはなったが治らない場合は、病院で受診してみることが大切です。
臍ヘルニアは経過観察が大切
臍ヘルニアという病気は、危険なものではなく、産まれた赤ちゃんによくみられる現象の1つです。
大きくなることもありますが、皮膚が破裂するなどはなく、急いで治療するものでもありません。ですが、臍ヘルニアと思った時には小児科で診察してもらうようにしましょう。
基本的には1歳が目安と言われています。1歳ぐらいまでは医師からも経過観察と言われることが多いです。
また、以前はコインや5円硬貨などで押さえたり絆創膏で固定したりと言われていましたが、そういった処置は皮膚がかぶれたりヘソが膿んだりすることがあるので1歳ぐらいまでは経過観察をしましょう。
1歳~2歳を過ぎても治らなければ?
臍ヘルニアは自然に治ると言われています。2歳までには、約90%で自然治癒すると言われています。
また、生後3ヶ月~6ヶ月ぐらいが一番大きくなる時期で、直径が3cm以上になることもありますが、そういった場合でも自然治癒されることがほとんどです。
ただし、1歳~2歳を過ぎても治らなければ、小児科での診察を受けることをオススメします。1歳~2歳になっても治らない場合は、穴が自然と閉じることは、ほとんどありません。
手術で臍ヘルニアを治すこともありますが、手術する月齢・年齢は決まっていません。病院や医師によって手術をする時期は違います。
また、臍ヘルニアは収まったが皮膚が出ているなどの場合、手術で形を整えることもできますので、その場合も病院で相談してみてください。
臍ヘルニアの治療法
綿球圧迫療法という治療法があります。スポンジと傷保護フィルムによる圧迫療法です。
上記で出ているコインや絆創膏と方法は同じですが、素材や安全性が高く保険医療で認められた治療方法の1つです。
フィルムなどで皮膚がかぶれた場合は、医師との相談の元、治療の中止もできますので、しっかりと医師と相談して治療するかを決めるようにしましょう。
赤ちゃんの皮膚は弱く繊細なので、治療を受ける赤ちゃんでも2割程度は皮膚が赤くなったりすることがあります。その場合は、一時的に治療を中止し、回復後に再度行う場合もあります。
臍ヘルニアで心配なお父さんやお母さんへ
産まれたばかりの赤ちゃんに臍ヘルニアが見られたり、だんだんと大きくなると心配にもなります。
そういった心配を常に持つよりも、まずは小児科などで相談してみて下さい。治療をするのか経過観察をするのかなどの説明もしっかりと聞く事で、原因と今後の対策を知ることができます。
お父さんやお母さんが常に不安や心配を持っているよりも、臍ヘルニアを理解することで赤ちゃんへの対応や観察もスムーズにすることができます。
小さな不安や心配を1つでも減らすようにしましょう!