産後の手首の腱鞘炎には要注意!痛み軽減対策と抱っこのやり方
産後は全身の骨が緩くなっていると言われており、手首の痛みや足首の痛みなどを経験するお母さんが多いです。
激痛を感じたり、しびれがあったりとサポーターやテーピングで対策する方もいらっしゃいます。病院で痛み止めの注射や湿布をしないといけないぐらい痛い方もおり、ホルモンバランスも崩れた状態のため治りも遅いお母さん多いです。
「この痛みがいつまで続くのか?」「予防する方法は?」と考えているとは思います。
そんな産後の手首の腱鞘炎を少しでも軽減できるように、体験談を元にご紹介します。
産後になぜ腱鞘炎になるのか?
そもそも、出産にはお母さんの身体は変化します。骨盤を始め骨が緩くなっており、カラダのバランスも崩れたり毎日の育児で食事や睡眠なども十分にとれないことがほとんどです。
そういった体の状態で、日々の子育てをしていると体が悲鳴を上げてしまいます。私の妻も第一子のときに手首の痛みで整骨院などにも通いました。
子どもが産まれるまでの生活と子どもが産まれてからの生活では、体を動かす場所が変わってきます。
赤ちゃんの子育ては、抱っこ・オムツ替え・着替え・沐浴・ミルク(母乳)などのお世話が一日に何回も行うことになります。その都度、赤ちゃんを抱えたり、中腰になりながら抱っこしたりと手首や腰や踏ん張っている足首などに負担がかかります。
回復しきっていない体でこの負担を毎日行うと手首の腱鞘炎にもなりますし、手首だけでなく体のあちこちが痛くなったりします。
これが、産後の腱鞘炎の原因になります。
ですが、子育ては待ってくれないため、この腱鞘炎の痛みを我慢しないといけないのかと思われる方も多いですが、対策をするだけで痛みを軽減することもできます。
手首の腱鞘炎に関して言うと、要するに手首の負担が大きすぎる・使い過ぎということです。これを少しでも減らすことが重要なのです。
産後に手首に負担をかけている原因
まずは、手首にかかる負担はどのような場合が多いのか確認してみましょう。
赤ちゃんの抱っこ
これが子育て生活の中で一番多く負担をかけています。赤ちゃんが泣いたりすると抱っこは必須です。ですが、手首に負担がかかります。
まずは、抱っこのやり方を再度確認することで、この負担を大幅に軽減できます。
赤ちゃんの着替え
赤ちゃんは汗をかいたりすると着替えますが、大人に比べて一日の中で着替える回数が多いです。そんな赤ちゃんの着替えを抱っこをしながら衣類を取ったり置いたりしていませんか?
抱っこをしながら作業をすることで片手で持つことにもなりますし、ただ抱っこをしているだけでなく赤ちゃんを上下に持ち上げたりもすると思います。これが手首には負担になります。
オムツ替えと授乳
オムツ替えと授乳は赤ちゃんにとって大事なことですが、お母さんにとっては手首を酷使している方もいます。
オムツ替えの際に赤ちゃん下半身を持ち上げたり、授乳時には長時間の抱っこをしながら行うことがほとんどです。この上下に持ち上げたり、長時間の抱っこが腱鞘炎への原因にもつながります。
赤ちゃんの沐浴
沐浴は、一緒にお風呂に入ってすることは少なく、台所のシンクや床にベビーバスを置いてすることがほとんどです。
沐浴が一番、注意しながら赤ちゃんを抱えながらする作業です。体が緊張しており、少しの痛みは我慢して行うことが多く、沐浴後に手首に激痛が走ることもあります。
手首の負担を軽減しよう
手首のいつどのような負担がかかっているかという原因がわかれば、少しでも負担を軽減することができます。
ですが、全く負担をかけないということではなく、日常の子育てをしながら負担を減らすようにすることが大切です。
赤ちゃんを抱っこする時のやり方
手首に負担をかけている方は、頭を手首で支えていることが多くないですか?
このやり方では力を常に入れており、手首だけで抱っこを長時間していることになります。抱っこを楽にするコツは手首ではなく腕がポイントです。
腕で赤ちゃんのベッドを作るイメージで腕の上に寝かせて抱っこします。手首は軽く赤ちゃんを支える(添える)程度の力にして、反対の手で赤ちゃんが落ちないように包め込んであげるだけです。
また、同じ腕ばかりではなく、座りながら抱っこをする時などは逆の腕で抱っこをするようにしましょう。慣れていない腕で抱っこをするのは不安がありますが、座りながらであれば安全に行えます。
片方の腕だけに負担をかけないようにしてあげましょう。
着替えとオムツ替え
赤ちゃんをベビーベッドやベビーラック・ハイローベッドなどで着替えやオムツ替えをしていませんか?
こういった場所で着替えなどをすると赤ちゃんを持ち上げたりする回数も増えます。また中腰での作業になるため腰にも負担がかかります。
広いスペースにマットなどを敷いて、赤ちゃんの隣に着替えをセットしてから行うことで赤ちゃんを持ち上げるのを1回~2回にすることができます。
また、オムツ替えも手首だけで持ち上げたり手首を曲げてオムツを変えたりするのではなく、肘や肩を曲げて赤ちゃんを持ち上げるようにしましょう。
授乳時の姿勢
授乳は胸の位置まで赤ちゃんを持ち上げることが多く、また同じ体勢を長時間することになります。これはミルクでも同じでできる限り動かなさにように支えることになります。
授乳の際は必ず、座って授乳し、赤ちゃんを抱っこしている腕と膝の隙間にクッションなどを置くようにしましょう。この隙間に空間ができていると腕をあげて常に抱っこをしている状態にもなります。
沐浴について
沐浴に関しては、細心の注意をしながらすることがほとんどで、どうしても力が入ってしまいます。また、片手で支えて体を洗うため手首には負担がかかります。
はっきり言って、手首に負担がかからないようにする方が大事な赤ちゃんのことを考えると難しいです。ですから、沐浴に対しての対策は、お父さんやご家族に協力してもらうことが大切です。
頑張って全ての育児をしようとせず、家族に頼ることも重要です。これから子育ては毎日続きます。少しでもお母さんの身体の回復と負担を減らす事も考えて沐浴をするようにしましょう。
手首が痛いと思ったら
腱鞘炎になると日々の生活の中では、なかなか回復するのに時間がかかります。ですから、少しでも痛みがあったり、違和感がある場合は、整形外科などを受診するようにしてください。
また、痛みや違和感を感じたら手首に負担がかかっているということを認識することが大切です。そのまま育児すると悪化することにもなります。
育児はお母さんが一人でするのではなく、お父さんや家族にも協力してもらうようにしましょう。