子どもの耳掃除の頻度とやり方。耳垢栓塞(じこうせんそく)について-webaby【エンジニアお父さんの育児・子育て】

子どもの耳掃除の頻度とやり方。耳垢栓塞(じこうせんそく)について

子どもの耳掃除の頻度とやり方。耳垢栓塞(じこうせんそく)について

子どもの耳掃除はどうしたらいいのかと悩むお父さんやお母さんも多いと思います。

耳掃除をしても「嫌がったり」「痛い」という子も多く、痛がる場合は小児科や耳鼻科などで掃除してもらうこともできます。

また、ライトを照らさないと見えないこともあり、耳掃除をしていないご家庭もあります。無理に耳掃除をして出血する場合もあるので、力加減や耳掃除をどのくらいしたらいいかなど、わからないことが多いと思います。

そんな、子どもの耳掃除と耳垢栓塞について、ご紹介します。

  1. 子どもの耳掃除の頻度は?
  2. 耳垢にも種類がある
  3. 耳垢栓塞(じこうせんそく)とは?
  4. 耳掃除のやり方
  5. 子どもの耳掃除の注意点

子どもの耳掃除の頻度は?

まず、最初に言えることは、耳掃除は無理にする必要はありません。耳の穴を見て入口付近(1cmほど)の部分にある耳垢を取るだけで大丈夫です。

そもそも耳垢は自然と出てくるので基本的には掃除をする必要がないとされています。また、耳垢には耳の穴(鼓膜まで)を保護する役目もあります。

耳掃除すると全てキレイにしてあげたいと思いますが、入り口から1cmほどまでにしておきましょう。

耳の中の皮膚は、毎日少しずつ動いており、奥から外へと耳垢を出してくれています。ですから基本的には掃除をすることはほとんどありません。

ただし、耳穴を塞ぐくらいの耳垢があったり、耳が聞こえにくいなどの状態であれば掃除が必要です。2週間に1回から1ヶ月に1回程度で掃除するだけで大丈夫です。

耳垢にも種類がある

耳垢には2種類のタイプがあります。

カサカサで乾燥しているタイプとベタベタ(乾性耳垢)と粘り気のあるタイプ(湿性耳垢)です。これは、産まれてから一生涯かわることはないそうです。

カサカサタイプでも薄い皮状になって貼り付いていたり、粘り気があり耳垢がまとまっていたりする場合は、見える範囲で簡単に掃除してあげるようにしましょう。

こういった状態の耳垢は耳を塞いでしまうことがあったり、水分が入ると雑菌の繁殖にも繋がります。

カサカサで粉の様な耳垢だったり、粘り気が弱くとろりとしている方は、ほとんど掃除する必要がないと言われています。体を動かしたりしている間に、自然と耳の外へと出ていきます。

耳垢栓塞(じこうせんそく)とは?

耳垢が溜まり耳の穴を塞いでしまうことを「耳垢栓塞(じこうせんそく)」と言います。耳は、自浄作用があり、体を動かしたりすることで勝手に耳の奥から外へと耳垢を押し出すようになっています。

ですが、耳垢栓塞は何らかの原因で耳垢が耳に溜まり、耳を塞いでしまいます。多くの原因は間違った耳掃除が原因で、奥に耳垢を押し込んでしまうことがほとんどです。

また、溜まった耳垢がプールやお風呂などで水分を含むと膨張し、耳を塞いで耳垢栓塞になってしまうこともあります。

耳垢栓塞になった場合

お父さんやお母さんが耳垢を取ってあげることが難しい場合は、耳鼻科へ行くことをオススメします。

耳鼻科では専門の医師が吸引機やピンセットなどで取り除いてくれます。また、耳の奥で固まってしまっている場合は、耳垢を柔らかくするお薬などもあるので、一度相談してみてもいいかもしれません。

耳掃除のやり方

耳掃除は基本的には、ほとんどすることはないです。奥までやりすぎたり、力を入れ過ぎると鼓膜を傷つけてしまったり耳の穴を傷つけてしまったりすると中耳炎になったりもします。そういったことを注意して耳掃除をするようにしましょう。

耳掃除は耳垢のタイプによって、耳かきを使うか綿棒を使うかが変わってきます。

カサカサタイプであれば耳かきを使い、ベタベタタイプであれば綿棒を使うようにしましょう。掃除する場所は、入口から1cmぐらいまでにしてください。あまり奥を掃除したり、力まかせにこすったりしないようにしてください。

「奥の方に耳垢が見えるのに」「大きな耳垢がなかなかでない」と思うこともあると思いますが、無理して取らないようにしてください。こういった場合、やりすぎて耳の穴などを傷つける原因になります。

どうしても気になる方は、耳鼻科で診てもらい、大きなものを取ってもらっても良いと思います。耳鼻科でも基本的には耳垢を全てとることはなく、耳を塞ぐ可能性があるものや鼓膜を観察するのに邪魔なものを取ってくれるだけになります。

耳掃除に不安がある方は、耳掃除のためだけにと思わず耳鼻科を受診するようにしてください。

子どもの耳掃除の注意点

基本的には耳掃除は、2週間から1ヶ月に1回で大丈夫ですが、あまり頻繁にしないようにしましょう。

子どもは自分で見えない耳掃除をとても怖がります。また耳に物を入れられることは、子どもにとって怖く、耳にガザガザとなることも嫌がります。

必要がない耳掃除はできるだけ少なくし、ストレスを軽減するようにしてあげてください。

耳垢で耳を塞いで聞こえにくくなった時に、耳掃除を嫌がり耳垢を取らないといけない状態でも、泣いたり暴れたりして取ることができないことが多いです。

成長し年齢が上がると、そういった嫌がりもなくなりますが、それまでは必要な時に耳掃除ができるように、出来る限り恐怖を持たせないようにしてあげてください。