赤ちゃん・子どもが突発性発疹症(小児バラ疹)に感染した時の対処や治療について
突発性発疹症は産まれてから2歳ぐらいまでにうつる感染症の1つです。
熱が続くため、保育園や幼稚園は休むことになります。また、感染の経験がない子どもは3歳・4歳と2歳前後ではなく感染することもあります。
下痢や湿疹がでたりかゆみがひどかったりすることもあり、湿疹は顔や体中に広がっていきます。
なにより、大変なのが子どもの機嫌が悪くなり、子育てが大変になるということです。そんな突発性発疹症(小児バラ疹)での対処や治療についてまとめました。
また、私の息子も感染し、その時の体験談も一緒にご紹介します。
突発性発疹症(小児バラ疹)とは?
ほとんどの子どもが2歳までに感染するウイルス性の感染症になります。
感染したことがない子どもは3歳・4歳と年齢を重ねても感染し、8歳で感染する子どももいます。また、感染が多い月齢・年齢は生後6ヶ月から1歳半になります。
発熱があり、38℃~40℃の熱が5日ぐらい続き、熱が下がると赤い発疹が顔や背中など体中にでます。
突発性発疹症(小児バラ疹)の早見表 | |
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感染の多い年齢 | 生後6か月~1歳半 ※2歳までに多いですが、それ以上の年齢でも感染します |
感染症 | ウイルス感染症 (ヒトヘルペスウイルス6[HHV-6]/ヒトヘルペスウイルス7[HHV-7]) |
感染回数 | 2回(HHV-6とHHV-7の2種類ある) |
潜伏期間 | 10~14日間ぐらい |
主な症状 | 発熱・発疹・不機嫌 |
他の症状 | 嘔吐・下痢・まぶたの腫れ・大泉門の腫れ・リンパ節の腫れなど |
発熱 | 38℃~40℃の熱が3~5日続く |
発疹 | 赤みのある色、大きさは3~5mm程度 |
合併症 | 熱性けいれんを起こす可能性有 脳炎・脳症・劇症肝炎・血小板減少性紫斑病などをまれに引き起こす |
突発性発疹症の症状や熱などの経過について
突発性発疹症は病院で受診しても判断がしずらい病気の1つです。理由としては、発熱後に発疹が出るため、ほとんどの方は高熱が出た段階で受診するからです。
もちろん受診するタイミングに関しては早い方がいいとは思いますが、発疹が現れた時にも病院でもう一度受診されることをオススメします。これにより原因が突発性発疹症と診断してもらえるので、病名がはっきりとわかるようになります。
突発性発疹症の発熱
突発性発疹症は長い期間、発熱を繰り返します。38℃~40℃の熱が上がったり下がったりして5日程度続くこともあり、子どもは体力が奪われてしまいます。
また、高熱が続くためなかなか熟睡することもできません。高熱による熱性けいれんを起こす場合があるので高熱時は注意が必要です。
突発性発疹症の発疹
発疹は熱が下がった後に、現れるためこれにより病院での診断結果が難しい原因の1つにもなります。
また、発疹は赤みのある色で大きさは3~5mm程度のものが顔やお腹などにでき、お腹から背中や足・手などに広がって全身にできます。
かゆみなどはなく、発疹の跡は残らずにキレイに消えるのが特徴です。かゆみが少しでる子どももいますが、ほとんどの子どもが軽度のかゆみになります。
突発性発疹症による不機嫌について
突発性発疹症は「不機嫌病」とも言われるくらい子どもの機嫌が悪くなります。私の息子も夫婦でどうしていいかわからなくなるぐらい機嫌が悪くなりました。
発熱時は、機嫌が悪くなるよりも疲れや高熱でのしんどさで不機嫌になることはないですが、熱が下がり発疹が出る頃には機嫌が産まれてから初めて見るくらい機嫌が悪くなります。
自分が思っているようにならないと怒りだし、少し違うことでも怒り出します。また、一度怒り出すと落ち着くまで話しかけても触ってもイヤイヤと怒り泣き続けたりします。
また、常に抱っこをすることもあり、お父さんやお母さんの疲れが非常に多くなる病気に1つです。
不機嫌になったときの対応
泣き怒り続けている時は、一旦落ち着かせるようにしましょう。抱っこや背中をさすったりと子どもに合わせて落ち着く方法をとってください。
また、泣いている時や怒っている時は、無理に話しかけずに時間をかけて落ち着くのを待ちましょう。一度、不機嫌になると全てがイヤになってしまいます。
また、コミュニケーションを取ることができなくなり、冷静に判断ができず、お父さんやお母さんを叩いたり物を投げたりすることもありますが、通常ではやってはいけない事を判断できるものもできなくなってしまいます。
こういった行動に対して怒ったりしかったりするのではなく、まずは子どもを落ち着かせてから次の行動を示すようにしてあげましょう!
突発性発疹症になった時の対処と治療
治療に関しては、病院で受診し医師の指示にしたがってください。突発性発疹症は薬なども特になく、解熱剤などの症状を緩和するものになります。
受診をするタイミングは、子どもの様子をみて判断するようにしましょう。
- 高熱(40℃以上)が続く
- 水分や食事がとれない
- 起きれないぐらいぐったりしている
- 熱が長く続く
- 発疹が出ている
こういった症状や状態が出ていれば、一度受診することをおすすめします。また、高熱時に受診しても突発性発疹症と診断しずらいので発疹が出てから再度、受診することをオススメします。
突発性発疹症になった時の対処については、風邪と同じで氷枕などで冷やしたり、汗をかいていれば着替えをするようにしましょう。また、水分もしっかりと取る様にして経過を観察してください。
発疹がでた時は、熱も下がっているため、元気になりますが不機嫌で手がつけれないことも多くなります。まずは、気持ちを落ち着かせてあげてください。
また、発疹がある場合の入浴は、長時間ではなく短時間でお風呂を済ませるようにしましょう。長時間入って体を暖め過ぎると発疹にかゆみがでたりします。
かゆみがでるのと不機嫌が重なると、なかなか寝かしつけができなかったり、食事もできなくなったりもします。
突発性発疹症を発症した時のお父さんやお母さんへ
熱が長く続きます。この間の看病なども大変ですが、その後の熱が下がって発疹が出た後の子どもに対しての対応の方が、より大変になります。
不機嫌病と言われるくらい子どもは機嫌が悪くなり、手に負えないぐらい泣いたり暴れたりすることがあります。
ですが、通常ではそういった行動も冷静に判断できるはずです。お父さんやお母さんがしっかりと子どもを落ち着かせてから行動するように心がけましょう。
また、看病や不機嫌な時の子育てに疲れ果ててしまうお父さんやお母さんも多いと思います。無理をせず、こういった時ほど家事などは手抜きして子どもの回復に専念してあげてください。
突発性発疹症を経験した後の子どもは物事を理解し、成長がみるみる上がります。この不機嫌を経験するからこそ、子どもは成長するのだと考えて接するようにしてあげてください。
実際に私の息子もいろいろと急に成長したなと感じました!