赤ちゃんが突然死する乳幼児突然死症候群/SIDSって知ってますか?
睡眠中に赤ちゃんが何の予兆もなく突然死する病気をご存知ですか?
これは、乳幼児突然死症候群(SIDS)という病気で窒息で亡くなる赤ちゃんとは異なります。
現在でも詳しい原因などが解明されておらず、米国では2000例に1例の確率で、この乳幼児突然死症候群(SIDS)で亡くなっている赤ちゃんがいます。
乳児が亡くなる原因で最もよく知られている病気の1つです。
今回は、この乳幼児突然死症候群(SIDS)について、ご紹介します。
- 乳幼児突然死症候群(SIDS)とは?
- 乳幼児突然死症候群(SIDS)が起こる条件
- 乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症率を低くする方法
- SIDSで亡くなったにも関わらず両親が逮捕されることも
- 乳幼児突然死症候群(SIDS)は他人事ではない
乳幼児突然死症候群(SIDS)とは?
乳幼児突然死症候群(SIDS)とは、赤ちゃんが睡眠中に死亡する原因の1つです。
何の予兆もなく、既往歴もないまま乳幼児が亡くなってしまう病気で、窒息などの事故とは異なります。
また、乳幼児突然死症候群(SIDS)が起こる原因なども不明なため対応なども明確なものがありません。
これまでに乳幼児突然死症候群(SIDS)で亡くなった赤ちゃんの多い状況や環境で比較的多く見られる条件などはありますが、それが直接的な原因とまでは発表されていないみたいです。
乳幼児突然死症候群(SIDS)が起こる条件
これは、気をつけておきたい情報という認識で理解して頂きたものですが、乳幼児突然死症候群(SIDS)で亡くなられる赤ちゃんの多くは、
- 未熟児や出生時に体が小さく産まれた乳児
- 蘇生治療を施した経験がある乳児
- 上気道感染症のある乳児
などが、乳幼児突然死症候群(SIDS)を引き起こすことが多い赤ちゃんになります。最もよく起こす月齢は2~6ヶ月の乳児だと言われています。もちろん、全てがこの条件に当てはまるものでもないです。
乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症率を低くする方法
これは厚生労働省のホームページでも出されている情報ですが、あくまでも下記の3つのポイントを守ることで発症率が低下したという情報になります。
(厚生労働省:乳幼児突然死症候群(SIDS)について)
1歳になるまでは、寝かせる時は仰向けで寝かせる
乳幼児突然死症候群(SIDS)は仰向けでもうつ伏せでもどちらでも発症する病気ですが、うつ伏せで寝かせた時の方が仰向けで寝かせた時よりも発生率が高いというデータが研究者の調査でわかっているそうです。
これは、乳幼児突然死症候群(SIDS)の対策だけでなく、首のすわっていない赤ちゃんや寝返りが十分にできない赤ちゃんの窒息死を防ぐことにもつながります。
できるかぎり母乳での子育てをしよう
母乳で子育てをすると赤ちゃんにとってメリットは多くなることは知られています。このデータも母乳で育てられている赤ちゃんの方が発生率が低いということが調査ででているそうです。
もちろん、お母さんの体調や状態によって母乳を与えることができないこともあります。そういった場合以外は、できる限り母乳を与えることをオススメします。
母乳を与えることで乳幼児突然死症候群(SIDS)以外にも免疫力をつけたりと赤ちゃんにとって丈夫な体になりやすかったりもします。
喫煙はやめましょう
たばこの喫煙は、乳幼児突然死症候群(SIDS)が発生する大きな危険因子原と言われています。
お母さんによる喫煙は、デメリットが多く、妊娠中では赤ちゃんの体重が増えにくかったり、呼吸中枢にも良くない影響があったりといろいろなデメリットがあります。
もちろん妊娠中だけでなく赤ちゃんが産まれてからも副流煙で赤ちゃんの体調も悪くなったりもします。
SIDSで亡くなったにも関わらず両親が逮捕されることも
海外ではよく聞く話ですが、乳幼児突然死症候群(SIDS)で亡くなった赤ちゃんが、死因を乳幼児突然死症候群(SIDS)と診断されず窒息死などと診断され、愛情をもって育てていた両親が殺害の容疑で逮捕されるということもあります。
それほど、乳幼児突然死症候群(SIDS)とは原因がわからず、赤ちゃんに何の予兆もなく突然亡くなってしまう病気になります。
また、そのような診断をしてしまうぐらい分かりにくい病気ということかもしれません。
厚生労働省も乳幼児突然死症候群(SIDS)についての診断はガイドラインを作っており、こちらもホームページにこうかいされているぐらい慎重に扱われている病気なのです。
乳幼児突然死症候群(SIDS)は他人事ではない
現在、原因や対処方法は明確なものはありませんが、上記の3つのポイントなどをしっかりとすることで、発生率を低くできるかもしれません。
日本では、約6,000人~7,000人に1人の確率でこの病気で赤ちゃんが亡くなっていると推測されています。
生後2ヶ月~6ヶ月に多く発症すると言われていますが、まれに1歳以上でも発症することがありますので、6ヶ月が過ぎたからといって確立はゼロになったわけではないのです。
赤ちゃんを守るためには、今できることを1つずつ行っていきましょう!