子どもからの病気のサインを見逃すな!
子どもの病気は大人と違い経験も少なく自分の体調変化を上手く伝えることができません。また、赤ちゃんや話す事ができない子では、さらに体調を伝えることは困難になります。
そういった時は、子どもはしっかりと体調が違うサインを出しています。そんな時の対処法や日頃の知識を覚えておくと、いざという時に冷静に判断をすることができます。
お父さんやお母さんが予想もしないタイミングで感染症になったり、体調を崩したりすることもあるので、日頃からの子どもの様子を把握しておきましょう。
子どもが出すサインと日常から得れる情報をまとめましたので、ご紹介します。
早期発見で適切な対応を
子どもは抵抗力が弱く乳幼児期には病気にかかりやすくなっています。また、保育園や人混みでの感染症を中心にいろいろな病気をもらってきます。これは、どのご家庭の子どもでも経験することです。
ですが、身近にある病気をいち早くキャッチすることで、病気からの重症化を防ぐことができます。乳幼児期は病気にかかると進行も早く、病気によっては死亡したり重い後遺障害なども残すことがあります。
予防としては、感染の疑いがある大人を近づけない・予防接種での免疫をつけるなど、病気になる前に日常の対策が重要になります。
子ども様子が「おかしい」と思ったら
子どもがかかる病気は、本やネットで検索してもすごい数になります。ある程度の知識は必要ですが、全てを覚えることはできません。ですから、子どもがどんな状態のときに小児科などを受診するかを把握しておくことが大事です。
子どもの様子ではっきりとわかるサインはありません。普段と比べて「何か違う」「おかしい」などの違和感が重要になります。このお父さんやお母さん抱く違和感が子どもにとっては病気の早期発見に繋がります。
少しでも「いつもと違う」と感じれば、小児科で受診してください。ですが、様子が違うだけで判断しきれない時は、経過をよく観察するようにしてください。その後、発熱などの症状がでるようであれば、すぐに小児科へ連絡するようにしましょう。
病気を知るのよりも普段の子どもを知ろう
病気の知識や流行などを知っておくのは大切ですが、それよりも普段の子どもの様子や平熱などの情報を覚えておくようにしましょう。
子どもの平熱
子どもの様子が少しでもおかしいと思ったら、まずは体温を測ってみてください。
その時に重要なのが、子どもの平熱です。普段から体温を測っていると平熱を把握することで、病気などの時に測って異変に気づきやすくなります。
夕方に熱が下がってきても、夜中に急に熱が上がることがよくあります。そういった時は、熱が下がっていても診療時間内に受診するようにしましょう。
病院を受診する時は
子どもの体調が悪く、病院などで受診する時は、子どもの現状をしっかりと伝えるようにしましょう。
例えば、熱は何時から何℃上がり、食欲はどうか、いつもとどう違うかなどもしっかりと伝えることで、医師の判断が明確になっていきます。また、「うんちの色や状態」「嘔吐はあったか」なども重要な情報になります。
いろいろと変化がある場合は、必ずメモするようにしましょう。
こどもの痙攣(けいれん)について
乳幼児期は発熱に限って起こす痙攣があります。これを「熱性けいれん」といいます。
突然、白目をむいたりしてビックリすることもあると思います。お父さんやお母さんは慌てず冷静に対応することが大事です。
この痙攣は舌を噛むことはないので口にハンカチや割りばしなどは入れないようにしてください。また、熱性けいれんであれば数分でおさまります。
ただし、この痙攣が熱性けいれんか他の痙攣かを見極めるのが難しいので、痙攣が収まったらすぐに小児科を受診するようにしてください。また、痙攣が収まらないなどの場合は、すぐに病院へ連れて行くようにしましょう。
子どもが痙攣をした際は、自分以外に大人がいれば、動画撮影をすることも受診時に状態を伝えることができますので、大人が複数いる場合は動画撮影をしてみてください。
子どもからのサイン
私も普段から子どもの様子を見るようにしています。子どもが体調を崩したり、病気になったりするときは前日から少し様子がおかしくなったりもします。
子どもが出すサイン例
- 疲れた表情や座り方
- 歩き回らず座っていることが多い
- 好きなお菓子やジュースを飲まない
- 普段より食事量が少ない
- いつもより機嫌が悪い
- 抱っこをしても、だらっと体重がかかる
私の子どもはこのようなことが前日や発熱前にサインを出します。このようなサインをみて、夫婦で「おかしい」と認識し合うことで、発熱や病気になった時にすぐに動くことができます。また、私の子どもは便秘などが続いている場合でも上記のようなサインをだします。
こういったサインを、普段と比べて違うと思えるポイントをもっておくようにしましょう。そうすることで、少しでも早く病院に行くこともできますし、発熱などの症状がなくても受診することができます。特に流行の病気がある時期は、速やかな対応が大事になります。
お父さんやお母さんは、日頃からの子どもの様子をしっかりと把握し夫婦で共有するようにしましょう!