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産後のお母さんの体と健康状態は?

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#妊婦#生活

産後のお母さんの体と健康状態は?

出産を終えたお母さんの体は体力が異常に低下しており、産後の状態は身動きがとれないほどの状態になっていると言われています。ですから、出産後は病院で入院することになります。

出産を前にしている妊婦さん、出産を見守るご家族の方は、産後のお母さんの状態まで把握している方は少ないと思います。

また、産後に予想していたよりも体が辛く動けないと悩んでいる方も多いかと思います。特に、私もそうですが赤ちゃんが産まれて初めてお父さんになられて方は、赤ちゃんの心配や可愛さでお母さんの状態を把握しきれないかと思います。

ですから、少しでも産後のお母さんの状態を知っておくことで産後入院から退院してきたときの自分の役割や動きを準備できるようになります。

今回の記事は、ぜひお父さんになられた方に読んでもらいたい記事になります。

  1. 産後のお母さんの状態と回復
  2. 子宮の回復について
  3. 悪露の変化とその時の対応
  4. 産後入院で赤ちゃんだけ入院が長い場合

産後のお母さんの状態と回復

産後は妊娠前に比べると絶対安静という状態になります。これは交通事故などを起こして大きなケガをすると、病院で言われることが多いかと思います。

そんな状態のお母さんの体は、妊娠前の状態まで回復するのに、約6~8週間かかると言われており、この期間を「産褥期(さんきょくき)」と言います。この期間はしっかりと給養が必要な時期になります。

産後の入院ですが、産まれてから24時間はお母さんに面会できないようになっている病院もあります。それは、産後24時間はしっかりと休めないといけない状態になっているからです。

そこから、徐々に回復するので、出産に立ち会ったお父さんは産んですぐでも、よく話し元気だなっと思いがちですが、出産ということで痛みや疲れを実感できていない状態になります。ですから、気分やテンションが落ち着いてくると痛みや疲れがドッと降りてきます。

そんな出産直後が一番、休まないといけない状態です。

出産後に入院しますが、通常であれば5~7日で退院になります。ですが、体力や体の状態はあまり回復していません。理由としては、入院期間が短いのもありますが、入院中も赤ちゃんが産まれてから母乳を与えたりオムツを交換したりとあまり休めていません。

お父さんは、赤ちゃんと一緒にお母さんが自宅に戻って来た際は、家事や育児などを積極的にしてあげるようにしてください。また、産後1ヶ月は里帰りをしてしっかりと休むことも1つの方法だと思います。

子宮の回復について

子宮が妊娠前の状態に戻ることを「子宮復古(しきゅうふっこ)」といいます。

妊娠前の子宮の大きさは、にわとりの大きい卵ぐらいの大きさになりますが、妊娠するとお腹の中の赤ちゃんと一緒に少しずつ大きくなり、産後直後から急激に元の大きさに戻ろうとします。

そのため、出産後は2~3日ほど後陣痛といわれる陣痛のような痛みがあります。ですが、急激な子宮の収縮からくる痛みなので徐々に痛みも消えていきます。

産後1週間ぐらいで出産時の半分ぐらいの大きさまで戻ります。これがだいたい退院するぐらいの時期の状態です。

産後3週目になると子宮の大きさは、3割程度にまで小さくなっています。普通の大きさまで戻るのには、個人差もありますが、約6~8週間で元の大きさまで小さくなります。

悪露の変化とその時の対応

悪露とは、産後に子宮から排出される分泌物になります。産後は、血液も混じっており量も多いですが、約3~4日で落ち着いてきます。ですが、退院後も量は減ったものの4日ほどで全くなくなるというわけではありません。

徐々に茶色から黄白色へと変わっていき量やにおいもなくなってきます。産後40日ぐらいまで1日数回ほど茶色のおりものがみられるときもあります。

それほど、時間をかけて体を妊娠前の状態に回復させていくのです。

お父さんやご家族が思っているよりも、お母さんが回復するスピードは遅いです。ですから、できるかぎり、負担がかからないように生活するようにしてあげましょう。

悪露は量が多いと専用のナプキンを使用します。減ってきたら月経用のもので大丈夫ですが、タンポンは使用しないようにしましょう。細菌感染を起こす可能性があるからです。

また、悪露がある間はトイレの度に消毒をし清潔な状態を保つことで体の回復にも繋がります。入浴に関しても悪露がなくなるまではシャワーで対応するようにしましょう。

産後入院で赤ちゃんだけ入院が長い場合

早産や赤ちゃんの体重が少ない場合や黄疸がきつく残っている場合などで赤ちゃんの入院が長引くことがあります。また、心臓の動きや肺の動きなどで問題があれば入院は、さらにのびたりします。

そういった赤ちゃんは、新生児集中治療管理室(NICU)と言われる赤ちゃん専用の集中治療室に入って治療や経過を見守る事にもなります。

このようにお母さんと赤ちゃんが同時に退院できない時でも、赤ちゃんには母乳を飲ませた方がいいので、医師との相談の上、母乳を絞って預けたり、入院に常に付き添ったりもします。

付き添う場合は、病院や赤ちゃんの状況にもよりますが、産後の弱った身体にはすごく大変なことになるので、お父さんはご家族の方はできるかぎりサポートするようにしてあげてください。

赤ちゃんの退院も大事ですが、お母さんの体の回復も、しっかりと把握して行動をとるようにしてください。