赤ちゃんへの粉ミルクと粉ミルクの使い方
粉ミルクを与える時は、体重が増えてなかったり母乳がうまくあげれない場合に使用することが多いと思います。また、最近では液体ミルクも販売されるようになり、外出時に持ち運べたりといろいろと便利になっています。
ですが、母乳がなかなかうまく出ないお母さんや粉ミルクを使う上で気になることや心配事もたくさんあると思います。
そういった方に、粉ミルクを使う時に赤ちゃんへの対応・注意などをご紹介します。
お母さんだけでなく、粉ミルクの場合はお父さんやご家族の方も与えることがあると思うので、この機会に是非ご確認ください。
赤ちゃんへ粉ミルクを使う時
基本的には、体重の増加の状況次第で母乳を上げているお母さんでも粉ミルクを使うことがあります。理由としては、母乳では足らないと考えられるときに粉ミルクを補助として使うためです。
また、母乳をあげているお母さんが病気や薬の影響で母乳を与えることが困難な場合や母乳が出ない場合などにも使われます。そういった時は、赤ちゃんへの影響を考えて粉ミルクで育てる方が良いこともあります。
母乳と粉ミルクの混合栄養として与える場合と粉ミルクだけを与える場合とありますが、どちらにするかなどは小児科の医師との相談で決めていくようにしましょう。自己判断で切り替えたりせずに、一度相談することをオススメします。
母乳をあげることができず、粉ミルクのみで子育てするお母さんの中で、赤ちゃんに「申し訳ない」という気持ちになる方もいらっしゃいます。ですが、粉ミルクだけで子育てすることも赤ちゃんのためを想ってのことだと思います。
現在では、粉ミルクの品質も良く安心して与えることができるので、母乳と同じ気持ちで赤ちゃんに与えるようにしてください。母乳や粉ミルクで悩むのではなく、与える環境が大事です。
落ち着いた空間で、話しかけながらゆっくりと赤ちゃんのペースで飲ませるようにしましょう!
粉ミルクの飲ませ方について
粉ミルクは各製品によって濃さが違ったりすることがあります。各製品の作り方を良く理解した上で作り濃さを調整するようにしましょう。
初めての方は、あげる側も上手くなく、飲む赤ちゃんも慣れていません。もちろん最初は失敗も多くありますが、根気よくゆっくりと与えるようにしてください。
また温度は赤ちゃんの体温程度にし、必ず赤ちゃんを抱いて哺乳瓶の飲み口がミルクで満たされた状態を常にキープするようにしてください。また、1回の哺乳時間は10~15分程を目安にしましょう。
赤ちゃんの月齢や吸う力・飲む量を考えて哺乳瓶の飲み口の大きさなども変えてあげるようにしてください。
日によっては飲んだり飲まなかったりとムラがあります。また、赤ちゃんによっても飲む量が違ってきます。同じ月齢の赤ちゃんであっても量は全然違ったりもします。
ただし、機嫌も良く、排便もスムーズにでていたり、身長や体重も身体発育曲線に沿って増えていれば問題ありません。安心してミルクをあげるようにしましょう。
また、粉ミルクを与えても一緒に空気を飲んでしまったりするので、母乳と同じくゲップをさせるようにしてください。
赤ちゃんがミルクを嫌がる場合は?
赤ちゃんによってはミルクを嫌がる事があります。
最初は、母乳もミルクも同じ様に飲んでいたのに、母乳は飲むがミルクを全く飲まなくなったりすることがあります。このようなミルクを嫌がる赤ちゃんはよくあるそうです。
こういう時は、「体重が増えなくなる」「痩せてしまう」「栄養が足りなくなる」と焦って無理に飲ませるのではなく、白湯などで水分を補給し、何日かチャレンジして様子を見るようにしましょう。
ミルクを拒否する赤ちゃんは、いろいろな理由で嫌がるため、嫌がる理由を見極めたり、一つひとつ確かめていくようにしてください。また、ミルクを嫌がることが長くなる場合は、小児科で相談してみて下さい。
粉ミルクについての注意
調乳の注意点(ミルクを作る時)
- 必ず石鹸で手をキレイに洗い、清潔にする
- 哺乳瓶や飲み口などの用具はしっかりと専用の方法で消毒する
(煮沸消毒、熱湯消毒、薬液消毒、電子レンジなどの方法がある) - 粉ミルクを作る際は必ず添付のスプーンを使用する
- 粉ミルクは上の方から使い、スプーンのすりきりで計る
- 必ず、1回分を毎回作る
- 飲み残しを飲ませない
ミルクの保管方法
- スプーンは缶から出して清潔なところで保管する
(使用したスプーンから最近が増えやすくなる場合がある) - 開封した粉ミルクは乾燥した涼しい場所で保管する
- 冷蔵庫に入れてはいけない
- 開封後はなるべく早く使用する
ミルクを作るときに使う水について
- 井戸水や湧き水は使用しない
(大人には影響がなくても雑菌などが入っている場合がある) - 水道水か密封容器に入った水は一度煮沸して使うと良い
- ミネラルウォーターはできるかぎり使わない
(粉ミルクのミネラル濃度のバランスを損なう場合がある)
粉ミルクと母乳との違い
粉ミルクは母乳に比べて手間がすごくかかります。また、夜中に粉ミルクを与える場合でも、準備などで時間がかかったり、消毒などをしているとお母さんやお父さんは寝る時間がなくなって、また次にミルクの時間になったりもします。
また、栄養に関しては母乳と同じくらいの品質にはなっているので母乳があげれないお母さんは安心して与えるようにしましょう。ただし、与える側のお母さんやお父さんの体調を崩さないように休める時は交替であげるようにしましょう。
粉ミルクを作る手間もありますが、使用する水や保管方法にも気をつけるようにしてください。ちょっとした失敗が赤ちゃんには大きな影響をもたらす場合もあります。
ですが、しっかりとした対応をすることで、粉ミルク・母乳と関係なく赤ちゃんはすくすくと育ちます。無理せず、家族で力を合わせて元気に子育てをしていきましょう!