生後1歳から3歳で、O脚やX脚は大丈夫なの?
生後1歳になるとつたい歩きや一人で歩きだしたりします。最初は、転びそうになるぐらい不安定な歩き方ですが、徐々にしっかりと歩けるようになります。
成長する上で、子どものO脚やX脚が気になる方も、最近は増えています。
周りの人に「歩き方が普通と違う」「おかしい」と言われたり、保育園で「よく転びます」と言われたりすると、子どもの脚を観察します。するとO脚になっており、歩き方が違ったり、不安定な歩き方だったりと悩む方が増えてきているそうです。
そんな、幼児期の悩みの1つになっているO脚をご紹介します。
産まれたばかりなのに、なぜO脚なの?
赤ちゃんが歩きはじめるのは、だいたい1歳ごろからになります。その間は、ハイハイやほふく前進などの動きで移動したりします。
また、産まれるまではお母さんのお腹の中ですくすくと成長していきます。そんな、お腹の中では脚を丸めています。
その状態で成長し、産まれてくる赤ちゃんは、ほとんどがO脚で産まれてくるのです。それが成長過程で徐々に矯正されO脚が治ってきます。3歳から4歳ほどで完全にO脚が改善され少しX脚気味になるそうです。
1歳で歩きはじめる時期には、まだまだO脚が残っています。ですから、歩き方も大人と違います。
子どもの脚の成長について
赤ちゃんはO脚で産まれてきます。ですが、2歳から3歳ごろに少しずつ矯正されていきます。その間のO脚を「生理的O脚」といいます。
3歳ごろにはほとんどのO脚が自然に矯正されて、少しX脚になるのが一般的です。これを「生理的X脚」といいます。
この「生理的X脚」は小学校の低学年まで続き、中学生になると自然に真っ直ぐな脚へと矯正されキレイな脚になります。
子どもの成長をしっかりと理解して、いつまでO脚でいつまでX脚なのかを知っておく必要があります。ま保育園では「よく転ぶ」と言われても成長には個人差があります。
同じクラスでも、4月生まれと3月生まれでは、1年ほどの差があります。他の子と比べてよく転ぶ程度であれば、まず自分の子の成長がどのくらいなのかを確認してみましょう!
病的なO脚の見分け方と注意
先程も話していましたが、子どものほとんどがO脚です。ですが、中にはO脚過ぎたり、病的なO脚の子もいます。そういったO脚を見逃さない為にも見分け方や特徴をご紹介します。
- O脚の度合いが強い
- 左右の膝の形が違う
- 低身長を伴っている
上記3点のどれかに当てはまっている場合は、整形外科などで診てもらってもいいかもしれません。
O脚の度合が強いかどうかの判断は、仰向けに寝かせて足の内側を付けた時の膝の間に指が3本以上入る場合は、度合が強い可能性があります。
また、当てはまらなくても心配になっているお父さんやお母さんは、悩まず診てもらうことをおすすめします。毎日、大丈夫かなと悩んで日々を過ごすよりも一度診てもらって異常がないことを確認することで、子どもにとっても親御さんにとっても安心できます。
病的なO脚とX脚はどんな病気なの?
O脚やX脚が原因で病院へ検査される方の90%以上は生理的なO脚やX脚だと言われています。要するに「正常な脚」ということになります。
ですが、膝の間が3本指(5cm)ほど隙間がある場合は、しっかりとした検査が必要になることがあります。
代表的なものが「ブラント病」と「くる病」と言われています。
「ブラント病」は、膝の骨が成長障害がある病気です。「くる病」は、ビタミンD欠乏や代謝異常によって骨が石灰化障害になる病気です。どちらもレントゲン検査で判断がつくので検査ですぐに診断をしてもらえるそうです。
他にも「骨端線障害」や「骨系統疾患」と言った病気もありますが、しっかりとした検査と治療をすることで徐々に良くなっていきます。
こういった病気は、ごくわずかな場合ですが、気になる方は悩まずに検査を受けてみることをオススメします。悩んでる期間がお父さんやお母さんにとって精神的な負担にもなると思います。
子どもの成長を見守ろう
生理的なO脚やX脚は成長する上で、自然に矯正されて良くなってきます。その過程で、しっかりとした姿勢・座り方をしていれば、真っ直ぐな脚になります。
また、気になる方はどこの病院に診てもらえばいいかわらかないとは思います。O脚やX脚の場合、整形外科が一番詳しく診てもらえますが、まずは小児科で相談してみるのもいいかもしれません。また、健診が近い場合は、その時に相談してもいいと思います。
子どもの成長は早く、個人差もあるので他の子と比べたり、保育園や幼稚園で同じクラスの子と比べてもあまり参考にならないこともあります。ですが、しっかりと元気に育っていく上で、不安なことは専門機関に相談してみてください。
お父さんやお母さんの不安を少しでも減らして、元気に笑顔で過ごせる生活を心がけましょう!