妊婦さん必見!胎児の体重について
妊娠すると胎児がどんどんと成長していきます。お腹の赤ちゃんもお母さんからの栄養をしっかりと取り、大きくなっていきますが、お母さんはお腹の中の赤ちゃんがしっかりと成長しているか不安になったりすると思います。
また、検診などでお腹の赤ちゃんの大きさを推定体重として測定してもらったりします。「大きめ」だったり「小さめ」だったりすると、あと何週でどれぐらい大きく成長してくれたらいいのかと気になる方も多いはず。
また、お父さんは検診内容を聞いていろいろと調べたりもすると思います。
そんな、お父さんやお母さんに少しでもお役に立てるように、お腹の赤ちゃんの成長と一般的な数値をご紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。
胎児の大きさを決める基準は?
お母さんのお腹の中ですくすくと育つ赤ちゃんは、お母さんの体内に居てるため、一般的な体重測定などはできません。ですから、基本的には超音波検査での計測して赤ちゃんの大きさを出します。
超音波検査の機械自体が胎児の体重をいろいろな数値から計算し、胎児の体重を算出してくれます。それに、必要なデータを超音波検査から測定します。
- 頭蓋骨の外側から反対側の頭蓋骨内側までの長さ(頭の大きさ)
- 太もものつけ根から膝までの長さ(大腿骨の長さ)
- 赤ちゃんのおなか周りの長さ
- おなかの前後の長さやおなかの横幅など
このようなデータから推定体重を算出して、現在のお腹の中の赤ちゃんの大きさが決まります。
胎児発育曲線とは?
胎児発育曲線は、赤ちゃんの発育を計るグラフになります。上記の黄色い部分内に現在の赤ちゃんの体重があれば問題なく成長している証になります。また、母子手帳にも記載できる場所があるので一度ご確認してみてください。
そして日々の成長を検診ごとに記載していくのもお腹の赤ちゃんの成長を見守る一つの目安にもなります。
この胎児発育曲線のグラフに関しては、健康な状態で生まれた日本国内の赤ちゃんのデータで作られているそうです。ただし、この線から出たからと言って問題があるというわけではないです。一つの目安になっているということを覚えておいてください。
体重がグラフより上回っている場合
妊娠糖尿病の影響があるかもしれません。ただし、この病気はお母さんの血液検査で診断されるため、大きく育ってグラフの数値が上回っているからといって焦る必要はないです。
お母さんの血液検査で問題があった場合は、しっかりとした治療と食事療法をすることで改善していきます。また経過をみて徐々に進めていくものなので焦ることなく、ゆっくりと対応するようにしましょう。
体重がグラフより下回っている場合
胎児発育不全と診断される場合があります。胎児の染色体の異常・お母さんの血圧上昇や合併症などでこういった診断がされます。ですが、妊娠中に診断されても、産まれてから問題なく成長することが多いと言われているそうです。
お母さんの体重増加を恐れて食事制限を過剰にしてしまうと、お腹の中の赤ちゃんに栄養が届かず体重がなかなか増えなかったりすることもあるので、食事はバランス良くしっかりと取るようにしてください。
胎児発育曲線のデータについて
妊娠週数 | 下の線 | 上の線 |
---|---|---|
18週 | 126g | 247g |
20週 | 210g | 416g |
22週 | 320g | 618g |
24週 | 461g | 859g |
26週 | 639g | 1,145g |
28週 | 853g | 1,473g |
30週 | 1,098g | 1,842g |
32週 | 1,368g | 2,242g |
34週 | 1,649g | 2,663g |
36週 | 1,927g | 3,087g |
38週 | 2,181g | 3,495g |
40週 | 2,388g | 3,862g |
41週 | 2,465g | 4,023g |
上記のデータが胎児発育曲線のデータになります。
(※引用元:日本産科婦人科学会-胎児計測と胎児発育曲線について)
1週間で400gも大きく育ったお腹の赤ちゃん
現在、私の奥さんは2人目を妊娠しています。35週の検診では小さめで胎児発育曲線では下の線にギリギリ入っている状態でした。夫婦で小さめなので少し心配にもなり、どうしたら大きく育つかと悩んでいました。
また、検診時にお医者さんにも相談しましたが、しっかりとした食事と日々の生活を心がけるぐらいということでした。
妊娠後期になると検診も頻度が増えるため、こまめに大きさを診てもらうことができます。そして36週での検診で、なんと400gも大きくなっていました。
1週間での成長が急激に大きくなっているので少し安心はしています。
検診での赤ちゃんの体重で不安や心配をされているお母さんは、子どもの成長を信じて日々の食事と生活をしっかりと整えることをしてみてください。これが大きくなった原因かどうかはわかりませんが、お母さんの体にとっても良いことなので健康的な生活を心がけてみてください。
また、妊娠中に大きかったり小さかったりと診断されていても、それは推定体重です。出産時に大きいと言われていたのに小さかったりする赤ちゃんもいますので、出産に向けてお母さんの体調をしっかりと整えて健康な状態を維持するようにしてください。