おもちゃを貸してあげられる子どもになる方法
お友達のお家に遊びに行ったり、来てもらったりでおもちゃの奪い合いが起きたりしませんか?
また、保育園や室内施設に遊びに行ったりすると、おもちゃを勝手に取ったり取られたりという事は必ず起きるものです。
その時に、子どもが自らおもちゃを貸してあげれるようになっていると、ケンカをすることもなく、さらに友達を仲良くなってたりします。
ですが、自ら貸してあげるということは、1歳半の子どもにはなかなかできることではありません。そういった成長は徐々に進めていくことで、少しずつできるようになります。
その方法を、実体験・観察結果と一緒にご紹介します!
- 子どもは自分のおもちゃだけ認識している!?
- おもちゃを貸すようにするまでの行動
- 1歳半を過ぎた息子は貸してあげるまで5時間かかった
- 子どもの状態と経験が重要になる
- 最後には仲良しになり頭をなでなでするかも!
子どもは自分のおもちゃだけ認識している!?
1歳半を過ぎると徐々におもちゃや物に対しての認識がでてきます。それまでは、身近にあるおもちゃで遊んで誰かが使っていれば違うものを手に取って遊びだします。
ですが、おもちゃや物に対しての認識が付いてくると、自分の物かそうではないかという分類を付けるようになります。また、他の誰かが持つと「取られる」ということも理解してきます。
成長する上で必ず、見に付く感情と認識です。日頃から、興味が出て危ない物を持つとお父さんやお母さんは「危ないよ」と言い子どもから遠ざけたりします。これは、危険なのでケガをしないようにするためには必要です。
ですが、子どもは「危ない物」という認識はなく、自分の興味がでた物を「持っていかれた」「取られた」という認識のみが出ます。ただ、生活をする上で、こういった場面は多くあり、必ず出てくることです。このようなやり取りが繰り返されることで「取られる」という感情を持つと思います。
「取られる」+「自分の物」=「おもちゃを貸さない・渡さない」という思考になると思います。ただ、こういった感情や思考は悪いものではなく、しっかりと子どもが成長している証にもなります!
では、どうやってこの思考から「お友達」+「自分の物」=「貸してあげる」にするのかがポイントになります。
おもちゃを貸すようにするまでの行動
子どもは自分の物以外は、ただそこにあるもの・だれのものでもない認識してます。ですが、それは他の子どものおもちゃかもしれません。そうすると、取る側は取ったということを理解していなく、取られた側だけが「自分の物」を取られたと認識してしまいまうす。
そして、取った側は握っているのは自分なので「自分の物」と認識してしまい、お互いが一つのおもちゃを「自分の物」と認識したため奪い合いが出てしまいます。どちらが悪いかというわけではなく、成長の過程でこのような認識になってしまうだけです。
では、どうやって奪い合いをせずに、お互いがおもちゃを貸してあげられるようにするかというと、「交換」です!
「貸してあげる・渡す」は相手にのみメリットが存在します。また、貸してあげた側はデメリットでしかないのです。これは、貸してあげた側の子どもから見ると不満がでて仕方がないと思います。
大人の場合は、相手が「喜んでくれた」「お礼を言われた」とメリットがでてきますが、それは1歳半を過ぎた子どもにとってはメリットにもならないものになります。ですが、成長をする過程で「喜んでくれた」「お礼を言われた」を理解して自分も嬉しくなるという成長もしていくものだと思います。
では、交換についてですが、お互いが相手のおもちゃに興味を持つと、そのおもちゃが今一番欲しいものになります。ですから、自分のおもちゃよりも優先度が高くなり、すんなりと自分のおもちゃを渡せる状態になったりします。
お互いがその状態になると、どちらにとってもメリットになり、結果的に自分のおもちゃを「貸してあげる・渡す」という行動ができるのです。
1歳半を過ぎた息子は貸してあげるまで5時間かかった
以前、少しご紹介した私の奥さんの戦友さんたち(同じ病院・同じ日に産まれた人たち)のお宅にお邪魔した時に、おもちゃの奪い合いをしていたそうで、その動画を見ました。最初は、使っていないおもちゃを息子が手に取ると、その家の子が渡さないようにしていました。
触れれるのがイヤだったのかな?機嫌がわるかったのかな?息子がなにかしたのかな?といろいろ疑問がでてきました。
ですが違う日に別のお友達を自宅に招いたとき、ハイハイの時期に使っていたおもちゃを遊びに来てくれた友だちの子どもに渡すと、以前の動画と同じようなことになりました。そこで、自分の物を取られるという感情になるんだと理解でき、いろいろと対策を考えた結果、5時間ほどかかって自らおもちゃを「どーぞ」と渡していました。
その時に、いろいろと試した方法の中で一番有効てきな方法が、おもちゃの交換でした。相手の子が取るのみでは息子は敵意むき出しの態度でしたが、お友達が持ってきていたおもちゃを見ると欲しそうにしていたのです。
そこから、お互い落ち着かせた上で、何度も親子同士で「親/子⇔子/親」で交換の行動を取っているとおのずと、敵意を無くしていき自ら相手の子どもの前に自分のおもちゃを置くようになりました。すぐに相手のおもちゃを取ろうとしていましたが(笑)
ただ、そういったことを繰り返すことで最終的には交換ではなく自ら自分のおもちゃを渡すようになっていました。
相手への敵意を無くし交換・渡すという行動の結果を知ることで、自分からおもちゃを渡しても取られることはないと理解できるようになったと思います。
子どもの状態と経験が重要になる
おもちゃの交換をする時に重要なことは子どもの精神状態です。興奮していたり泣いていたりするとイライラして交換自体することができません。必ず、抱っこをしたりして落ち着かせるようにしましょう。お互いが落ち着いたところで、お父さんやお母さんと一緒に交換するようにしましょう。
ただし、落ち着いているからといって最初からすぐに交換できるわけではありません。初めてする場合、子どもは取る・取られるといった行動と感情しか持っていないため、交換するとどういう結果になり自分はどういった感情がでるのかもわからない状態です。
なので、必ず親子同士でゆっくりと話しかけながらするようにしてください。また、何度も繰り返すことで子どもには「交換」という経験が積まれていき、おもちゃを取られるということやその時の感情ではないことを理解していきます。
お互いの子どものペースに合わせて行うようにしてください。
最後には仲良しになり頭をなでなでするかも!
相手の子どもに対しての敵意もなくなり、自分のおもちゃを貸してあげると違うおもちゃを渡してくれるというメリットも生まれてきます。また、気に入ったおもちゃを相手が持っていなくても敵意がないだけで、相手の子どもに「どーぞ」と自分のおもちゃを渡せるようにもなります。
敵意がある内は近づきもしなかったのに、敵意がなくなれば自ら近寄っていき、相手にトントンと優しく接したり、頭をなでなでとすることもあります。おもちゃの交換という行動から、子どもの優しい気持ちの成長にも繋がることになるかもしれません。
おもちゃの取り合い・奪い合いで悩まれている方は、一度試してみてください!