子どもに呼びかけても知らんぷり!?改善方法と呼びかけ方
子どもに遠くから呼びかけても反応がなかったり、何度呼んでも振り向きもしないことはないですか?
お父さんやお母さんは、耳が悪いのかと心配になったりもします。
私の息子は、呼びかけに無反応になったのは1歳を過ぎたごろからです。まず、耳が悪くて聞こえてないかを確かめたりもしました。
その後は、息子を観察しながらいろいろな呼びかけ方をして、どういう反応をするのかを検証してみました。現在、1歳6ヶ月ですが、この約6ヶ月で経験した内容をご紹介いたいします。
呼びかけに無反応?病院に行くべきなのか??
お父さんやお母さんの呼びかけに無反応の子どもで一番に考えることは、耳の成長・発達が悪いのかと考えると思います。
例えば、子どもが何度も聞き返したり、「お菓子をあげるよ」「〇〇の番組を見るよ」というような子どもが好きなことで呼びかけて反応がなかった場合は、すぐに病院での検査をしてもらいましょう!
こういった呼びかけに反応がない場合は、中耳炎・突発性難聴や発達障害の可能性があります。ですが、大抵の子どもは聞き返すこともないですし、自分の興味があるものにはすぐに反応します。
では、なぜ正常なのに呼びかけに反応しないのかというと、1つは何かに集中していて名前を呼ばれていることに気が付かないか、呼ばれているのはわかっているが興味がある方が優先度が高いと認識していることが多いです。
2つ目は、「①名前を呼ばれる」→「②自分が呼ばれていると認識」→「③呼ばれているから呼んだ方向を見る(振り向く)」というように頭で理解していれば振り向きますが、②までは理解しているが、③はまだ身についていないことがあります。
要するにコミュニケーションが少し不足している可能性があります。
こういった判断基準を持って子どもの呼びかけを意識して観察してみましょう。
子どもはわかっていて知らんぷりをしている
子どもは興味があるものが目の前にあると、呼ばれていることがわかっていても知らんぷりをします。もちろん、興味があるものが目の前にあるからです。例えば、好きな番組やキャラクターがあったり、お菓子を食べていたり、おもちゃで遊んでいたりなど様々なものがあります。
また、お父さんやお母さんが知らんぷりをすると、子どもにとって面白い・楽しいといった反応をしてくれると認識していることもあり、わざと知らんぷりをすることもあります。
他には、自分のイヤなことなども、知らんぷりをします。例えば、寝る時間になり「ねんねをするよ」「お着替えをするよ」「保育園に行くよ」など、子どもによっていろいろとありますが、自分のイヤなことや避けたいことには知らんぷりをしたり、逃げたり、違う話題を持ちかけようともします。
このように、しっかりと聞こえて呼びかけにも反応するものと認識している子どもでも、知らんぷりをする機会はたくさんあります。まずは、どういう思いで呼びかけに反応しないのかを考えてみましょう。
そうすることで、子どもの好みや苦手なことを克服させる方法なども見つかります!
知らんぷりを改善する方法
知らんぷりという高等技術を覚えて6ヶ月になる息子を観察と検証を重ねた結果、改善方法がありました。改善というより、しっかりと反応してくれるようになってきています。
いろいろなタイミングや状況での知らんぷりに対して1つの方法では対応できません。ですから、私が取り組んでいる方法をいくつかご紹介します。
イヤなことからの知らんぷり
子どもにとってイヤなことから知らんぷりをすることはよくあります。また、近くで呼びかけても逃げてしまい、追いかけるのが大変になったり、追いかけっこが楽しくなってそれが毎回するようになったりもします。
そうならないために、子どもがイヤだと思っている呼びかけは興味がある呼びかけと一緒にしましょう!
例えば、寝ることがイヤな場合、寝る前に「ねんねするよ」ではなく「肩車する人はこっちにおいで」と言い、肩車をする前に「肩車をしたらねんねしようね」と言ってしっかりと返答をもらいます。こうすることで呼びかけや話のキャッチボールができ、イヤなことでも返事をしたという認識をもってもらえます。
他に興味があるから知らんぷり
これは、基本的に子どももイヤではなく、ただ子どもの中で優先順位が低いだけです。なので、興味があるものを一緒にしたり、中断したりするだけで呼びかけにも反応します。
例えば、おもちゃで遊んでいる場合は、一緒に少し遊んでみてから他の呼びかけを促すだけで、子どもは進んでやってくれます。これは、優先順位を「おもちゃ>一緒に何かをする」を「おもちゃ<一緒に何かをする」に変えただけになります。
テレビを観ていても同じで、近くに行き「テレビ>一緒に観る」を「テレビ<一緒に観る」に変えたあとキリの良いところでテレビを消してあげると何事もなかったかのように行動します。
集中してて知らんぷり
これは、呼びかけに聞こえていないことが多いです。知らんぷりというよりも、まったく呼びかけが耳に入っていないのです。こういうことは大人でもよくあると思います。
こういった時に、怒ったり大きな声を出したりしないようにしましょう。大人でもびっくりしたり、イヤな思いをしたりします。それが子どもだとびっくりして泣いたりコケてしまったりすることもあるからです。
集中していて聞こえていない場合は、近くに行き肩をトントンと叩きながら呼びかけるようにしてください。優しく促すことで行動してくれます。ですが、集中していたことなので興味がある時の知らんぷりよりも優先順位がすごく高い状態が多いです。
なので、優しく呼びかけても、すぐには行動してくれない時もありますが、子ども自身がキリの良いところになるまで見守ってあげましょう!
ただし、急ぎ事やどうしようもない場合は、「ごめんね」という気持ちで少々強引に行く場合もあります。その時はしっかりと後でフォローしてあげてください(笑)
知らんぷりでコミュニケーション
知らんぷりをしていても、子どもはお父さんやお母さんを認識しています。
ですから、怒ったり怒鳴ったりしないようにしましょう。また、同じ呼びかけを毎日していると子どもはいつもの呼びかけが慣れてしまい、頭の中で重要という認識がなくなっていきます。
そうならないために、名前を呼ぶときや声をかけるときは、言葉を変えてみたり、言葉を足してみたり、声のトーンを変えてみたりしてください。
そうすることで、慣れていた呼びかけでも「ん?いつもと違う?」というようになり、しっかりと反応してくれます。また、子どもはお父さんやお母さんが嫌いで知らんぷりをしているのではないということだけ、しっかりと頭に入れておくようにしてください。
子どもの知らんぷりから成長・状態を観察
呼びかけに知らんぷりや反応をしないということは、観察のチャンスにもなります。
まったく反応しない場合は、体のどこかに異常があるかもしれないという早期発見にもつながります。また、健康であるが知らんぷりをするということは、子どもが知らんぷりを覚えた成長の証でもあります。
自分の中で興味があることが増えたり好きなことやイヤなことを頭で認識して体に伝えている証拠になります。そういった成長もしっかりと見ることができます。
お父さんやお母さんが観察することで、子どもの興味や好き嫌いがわかり、コミュニケーションも取りやすくなります。また、1歳6ヶ月ぐらいの子どもでは言葉もしっかりと話せない子がほとんどなので、こういった情報をお父さんやお母さんがキャッチできているかで、子どもとのコミュニケーションの取り方が変わってきたりもします。
知らんぷりをチャンスだと思い、子どもをしっかり観察してみてください!