【9月・秋から流行する】ノロウイルス感染症について
9月に入り少し肌寒い日が出てくる時期です。季節の変わり目で風邪を引いたり、体調を崩したり、生活リズムが狂う時期になります。
そういった時期に体調を整えておかないと体調を崩し免疫力が低下しがちです。
小さい子どもは、環境の変化で体調がガラッとかわったりします。そういった免疫力が低下した時に菌やウイルスが体内に入り病気を引き起こしてしまいます。
今回は、そういった子育て中に環境の変化でもらいやすい・うつってしまう病気「ノロウイルス感染症」をご紹介します。
他のブログ記事に「ロタウイルス感染症」をご紹介しましたが、それによく似たものになりますが、特徴などが違うので詳しく記載しています。
ノロウイルス感染症とは?
小さい子どもから大人・年配者などどの年齢にも感染する病気の一つです。急性胃腸炎になるウイルス性の感染症です。
また、一度だけでなく何度でも感染する病気です。
ノロウイルス感染症は、2枚貝(牡蠣など)の食中毒が有名ですが、保育園・幼稚園や学校など集団生活をする場所から拡大することがほとんどです。それは、経口感染・飛沫感染・接触感染と感染経路がたくさんあり、食品や接触物(ドアノブなど)や空気中にもウイルスが存在し感染力がすごく強いためです。
症状と潜伏期間について
ノロウイルス感染症になったときの症状
ノロウイルスは小腸の上皮細胞で増えていき胃の運動神経を麻痺・低下させるそうです。そして、下痢・腹痛・嘔吐・吐き気の症状がでます。また、嘔吐・吐き気に関して激しいときもあります。
発熱もおこり37~38度ほど熱がでます。症状は1~2日ほどで治まるそうですが、下痢と嘔吐で脱水を起こす場合があります。また、水分を補給しても嘔吐ですべて出してしまうことがあります。苦しいですが、ある程度の水分は少しずつでいいのでとるようにしましょう。また、発熱の他にも頭痛や筋肉痛も起こることがあります。
ノロウイルス感染症の潜伏期間と感染期間
潜伏期間は12~48時間と言われています。ですが、ウイルスは便から3週間以上も排出されることがあるそうなので、症状が治まったからといって安心はできません。とくに赤ちゃんや小さい子どものオムツの処理などは念入りに処理するようにしましょう。
症状は1~2日で治まります。また、登園・登校に関しては医師の判断と施設の指示に従って登園・登校させるようにしてください。その間も、ウイルスが排出しているため、家庭内での感染には十分な注意が必要です。
特徴と対処法・感染防止について
ノロウイルス感染症の特徴と対処法
潜伏期間は12~48時間と短いのが特徴になりますが、感染しているにも関わらず症状がない状態「不顕性感染」という状態になっていることも多く、本人は自覚がなく身近な家族や友人などに感染させてしまう可能性があります。
また、年齢問わず感染し、さらに何度も感染してしまうので流行時期や近くで流行り出したときは十分な対策をしましょう。また、ロタウイルスと同じくアルコール消毒剤や熱に強くなかなかウイルスを排除することが困難になります。そういう時は、「酸性アルコール消毒剤」などで消毒するようにしましょう。
ノロウイルス感染症の感染防止方法
ロタウイルスと同じく消毒する際は、酸性アルコール消毒剤を使用しドアノブやおもちゃなどを重点的に消毒しましょう。また、嘔吐したあとの床や壁などにも消毒するようにしましょう。嘔吐したあと掃除が行き届いてなく乾いてしまうと空気中にウイルスが飛んでしまうので消毒範囲は思っているよりも広く消毒してください。
空気中のウイルス感染を防ぐためにも適度な換気をし、タオルやコップなどの共有は避けるようにしてください。
赤ちゃんや子どもの使用済みオムツの処理も念入りに行うようにしてください。使い捨ての手袋を使用しビニール袋にオムツを入れて捨てるように心がけてください。また、処理後はしっかりと手洗いしてウイルスを少しでも除去する生活をしましょう。
こういった感染防止をすることで、親子や兄弟・姉妹の家族間での感染を防止し、家庭内でウイルスが回らないようにしてください。
感染拡大を防ぎしっかりとした対策を
ノロウイルスはワクチンがありません。一度感染すると症状が治まりウイルスが体内から排出するのを待つしかありません。
効果的な予防は流水・石けんでの手洗いですが、ほかにも食事の調理・配膳の際にしっかりと手洗いし、貝類はしっかりと加熱調理するようにしてください。調理後の配膳を行う際も必ず手洗いをすることを心がけてください。
嘔吐物や排泄物の処理に関しても、使い捨ての手袋・マスクを着用し、飛び散った嘔吐物や排泄物をしっかりと拭き取って酸性アルコール消毒剤で消毒するようにしてください。また、拭き取った雑巾・タオルもビニール袋に入れて捨てることをオススメします。
汚れた衣類などは手洗いのあと塩素系消毒剤などで消毒し、通常の洗濯物と別に洗濯する方がいいです。
感染経路が、経口感染・飛沫感染・接触感染と多いため家庭内での対策のほかにも登園・登校後の手洗いをしっかりするようにしてください。感染が多いのは、集団生活をする場所です。
また、病院などもこの時期に行くウイルスをもらうことがあるので帰宅後は手洗いをわすれないようにし、通院もできる限り人が少ない日時に行くようにしましょう。また、病院へ行く際はマスクを着用してください。
こういった小さな予防・対策の積み重ねで感染の確立を少しでも下げて、ノロウイルス感染症にならないようにしていきましょう!