【9月・秋から流行する】ロタウイルス感染症について
9月ごろから毎年のように流行する病気の一つがロタウイルス感染症です。
子育てをしていて長期の看病をしることを考えるとお父さんやお母さんにとっては大変なことになります。また、保育園や幼稚園・学校を休ませることで子どもの学力の遅れや仕事の欠勤が続くと思います。
子どもがロタウイルス感染症になった時の対処方法や予防方法などを知っていると少しでも負担が減り、子どもも元気な状態を維持していけるかと思います。
今回は、9月ごろ・秋から流行する「ロタウイルス感染症」についてブログでご紹介していきます。
ロタウイルス感染症とは?
多くの子どもがかかる病気の一つで、急性胃腸炎を起こす感染症です。一番感染が多い時期は2~3月と言われていますが、秋ごろから徐々に感染者が増えていくそうです。
予防接種は任意接種のなり、生後6週から予防接種ができます。生後6週になってすぐにしないといけないというわけではなく、赤ちゃんの負担を少しでも減らすため、生後2か月でヒブ・肺炎球菌ワクチンなどの予防接種と同時に受けることが多いです。
症状と潜伏期間について
ロタウイルス感染症になったときの症状
発熱があり、突然の下痢や嘔吐をします。激しい下痢や39度以上の発熱があり、発熱が長く続くのも特徴です。また、乳幼児が重症化すると急性胃腸炎になることもあり、しっかりとした対応が必要です。
また、便が白っぽくなることもあり、激しい下痢で脱水になることもあるので十分な水分補給が必要です。また、腹痛を起こすこともあるので子どもの様子をしっかり見ましょう。
感染力は非常に強くほとんどの子どもが大きくなるまでに一度は感染すると言われています。また、一度ロタウイルス感染症になっても再度感染することもあるので注意が必要です。ただし、二度目以降の感染に関しては重症になりにくいのも特徴の一つです。
ロタウイルス感染症の潜伏期間と感染期間
ロタウイルスの潜伏期間は1~3日と言われています。症状自体は通常2~7日ほどで治るそうですが、重症化し合併症を起こすと脳症などになったりもします。
下痢などから脱水になるので水分補給が必要ですが、赤ちゃんや小さい子どもは、なかなか水分を取ることができないこともあるので、その場合は医師に相談してみてください。脱水がひどい場合や合併症を起こした場合は入院での治療になる場合もあります。
特徴と対処法・感染防止について
ロタウイルス感染症の特徴と対処法
激しい下痢と発熱が長く続くのが特徴ですが、その他にもアルコール消毒や高温にも抵抗力があり、通常のアルコールではウイルスは撃退できません。「酸性アルコール消毒剤」という消毒液が販売されているので、そういったロタウイルスに有効な消毒液を完備しておくことをオススメします。
脱水にならないように少しづつ水分補給させてください。また、下痢に対しては下痢止めはできる限り使用せず、体内のウイルスを排出し、ウイルスをを溜めないようにしましょう。そうすることで回復も早くなるそうです。
嘔吐時に気道を嘔吐物で塞ぐ場合があり、窒息することもあるので、できる限り側に居て様子を見ながら対応してください。
ロタウイルス感染症の感染防止方法
赤ちゃんや子どもはオムツをしていたり嘔吐する際はトイレまでいけないです。そういう時は、しっかりとした対処をして家庭内の感染を予防しまよう。
嘔吐物や排泄物には大量のウイルスが入っています。そういった嘔吐物や排泄物を処理する際には、使い捨ての手袋・ビニール袋やおしり拭きが役立ちます。
しっかり手袋をしておむつ替えをさせます。オムツを変えた後は、使用済みのおしり拭きと一緒にビニール袋に入れて捨てましょう。通常、使用済みオムツを入れている場所にそのまま入れずビニール袋に入れる事で感染の可能性を少しでも下げていけると思います。
また、嘔吐物は乾くと空気中にウイルスが飛ぶため、素早く処理し、一度嘔吐したものは少量であってもビニール袋に入れて捨てるようにしてください。また、床などに嘔吐した場合は、「酸性アルコール消毒剤」を使って消毒するようにしてください。
また、適度な換気をし、嘔吐物や排泄物を処理した際は必ず手洗いをするようにしてください。
感染拡大しない方法
感染経路は、経口感染と接触感染です。ウイルスが付いている恐れがる食べ物や飲み物は処分してください。また、おもちゃやドアノブなどの接触したものからも感染するので「酸性アルコール消毒剤」を使って消毒するようにしましょう。
帰宅後などは、しっかりと手洗いとうがいをするようにして、予防を心がけてください。
また嘔吐物や排泄物が衣類についた場合は、塩素系漂白剤を水で薄めて消毒し十分にすすいだ後、通常の洗濯物と別で洗うのがいいと思います。すぐに洗えないものは袋に入れて感染を防いでください。
また、塩素系漂白剤で下洗いなど行った場所もしっかりと消毒して清潔な状態にしましょう。
このようにロタウイルスにかかると子どもも大変ですが、看病したり付き添ったりするお父さんやお母さんにも負担が大きくなります。そういった負担を少しでも減らすために、病気になる前の準備と知識を持ち、かかった時の対処方法を迅速にできるようにしておきましょう。
子どもの回復を少しでも早めることができ、二次被害(家族の感染)を防ぐようにしていきましょう!