サイト制作の依頼から公開までの手順
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サイト制作はできるがどういった流れでクライアントと進めていけばいいのかわからない。制作担当が決まっているので他の業務はどうしているのか気になる。こういったことを、考えたことが一度はあるはず!
そういった方には、依頼から公開までを簡単に覚えておくと自分のするべき作業がもっと効率よくでき、さらに必要な作業が見えてきます。
- 制作の全体を認識することで手間や修正を減らしクオリティUP!
- 他の作業がわからないと連携が取れず統一感のないサイトに。
- 最終チェックでの修正が根本から直すことになる
- クライアントは作業工程・手間を認識できないもの
- 全体把握すると、チェック項目ができ最短でクオリティが上がる
制作の全体を認識することで手間や修正を減らしクオリティUP!
私の経験上、サイト制作で一番時間がかかってしまう部分が修正や追加コンテンツです。
デザイン完成後のコンテンツ追加またはデザインの枠組みを変更、コーディング完成後の画像枚数追加やスライダーなどの動きを追加するなど様々なご要望が出てきます。そういったやり直しなどを少しでも減らし、同じ作業をする手間を省くことて制作時間を短縮してその分の時間をデザインや操作性へ使うことでクオリティの高いサイト制作ができます。
役割ごとに何をするのかを明確にする必要があります。
ディレクション
クライアントとの打ち合わせを行い、どういったサイトかメインカラーはどうするかするのか、サイトの目的や機能などをこの時点で明確に決めておきます。
- 集客や店舗紹介など様々な要望がありますが、基本的には1サイトに目的は1つ
- サイトのメインカラーや参考サイトなど
- 下層ページは何ページで、各ページの内容やコンテンツをどうするか
- 大まかな機能をどうするか。ブログやフォームなど
- 完成までのおおよその期間
- 打ち合わせ内容が決定し終わって作業が完了した後の大規模な修正や追加に関する説明(※ここが重要です)
デザイン
- ディレクション内容を元に各ページのラフを制作
- クライアントとの再度打ち合わせし、デザインや各ページの内容を決定していきます
- 打ち合わせ内容が決定後、topページのデザイン
- クライアントへtopページのデザインを確認してもらう
- topページ確認後にその他のページをデザイン
コーディング
- すべてのデザインが決定後にtopページのコーディング
- クライアントへテストサーバーにてtopページを確認
- 各ページのコーディング
- クライアントいサイトの動きや動作を体験、確認をしてもらう
- ブログやフォームの制作
リリース
- クライアントへテストサーバーにて最終チェックをしてもらう
- 細かな調整や設定
- ドメイン取得設定をし公開
- クライアントと今後の運用方法の打ち合わせ
※制作会社によっては上記で進める内容や担当の振り分けは変わってきます
他の作業がわからないと連携が取れず統一感のないサイトに
上記の内容を1人で行う場合は問題ないですが、制作会社では分担して各工程を進めていくのが通常です。
ですが、各工程で作業する人が上記の内容を理解していないと「二度手間」な作業をでてきます。サイト制作は、この二度手間がもっとも時間がかかり無駄な作業になることが多いです。
また、作業のやり直しが出るということは、方向性がブレてきているか・各工程での確認や決定があいまいになっていることになります。
そうすると、サイト全体のバランスやデザインに統一感がなくなったり、ページによってコンテンツ量の差がでてきます。
最終チェックでの修正が根本から直すことになる
サイト制作ではディレクションを確実で明確な内容を決めることをオススメします。
そして各工程での確認・決定を確実にしていくことによって1つ1つ確実に積み重ねてサイトを作っていきます。このような行動を取っていても、クライアントの要望で大規模な修正や追加が出る場合があります。
そういったときに、対応できるようにディレクションの段階で「大規模な修正や追加に関する説明」を必ずすることが重要です。納期がどのくらい延びるのか・料金がどのくらい上がるのかを提示しやすくなります。
確認・決定・説明を明確に行わないとサイト公開前にデザインのやり直しや、ページの追加・サイトコンセプトの変更が出てきます。
実際、受け持った案件で採用サイトを制作していましたが、コーディングの段階でクライアント会社情報がどんどん増えていきコーポレーションサイトに変更することになったことがあります。そうするとすべてのコンテンツ内容を変更することになりました。
また、他のサイトでは本サイトと別に特設サイトを制作し、テストサーバーにて最終チェックで本サイトの下層に入れてほしいなどの話がでました。
上記のような例は、ほとんどないですが原因は各工程での確認や決定不足・ディレクション担当の知識不足などが明確に出てしまいました。
クライアントは作業工程・手間を認識できないもの
サイト制作は、正直なところ地味な作業がほとんどです。画像の切り抜きやフォント選び・加工や効果を細かく設定するなどをしてやっと一つのバナーが出来上がります。そういったバナーや各パーツを1つ1つ作って1ページができあがります。また、コーディングに関してもピクセル計算やパーセントへ変換・動きのタイミングやスピード・各パーツの配置など1つ1つ確認しながら制作していきます。
ですが、クライアントはもちろんそういった工程を知りません。当然です!
写真やバナーを足してほしい、2カラムにしてほしいなどの要望は途中で出てきます。ですが、そういった要望が出てくるのは悪い事ではないです。クライアントも自分のサイトをもっと良くしたいと思い、いろいろなサイトを見て一緒に制作に携わっていただいているのです。
制作側も要望にこたえるためにも、確認・決定・説明をしっかりし余裕をもって制作できる状況をつくることが大事です。
全体把握すると、チェック項目ができ最短でクオリティが上がる
「確認・決定・説明」をしっかりすることで、どういった要望にも余裕をもって制作でき、クライアントにも満足していただけるサイトができます。
このような制作の流れを各担当が把握し進めることで、無駄な作業や時間を削り、制作側とクライアント側の両方にとって良いサイトを制作することができます。