1歳半から2歳の子どもの初期イヤイヤ期対策!
早い子どもで1歳半ぐらいからイヤイヤ期が始まります。イヤイヤ期に入るとお父さんやお母さんへの苦労がそれまでよりも多くなります。
着替え・食事・就寝・お片付けなどなど、いろいろなものを嫌がり、1日のスケジュールがなかなか進まなくなることがほとんどです。
お父さんやお母さんは1日の計画を立ててそれ通りに進めたくても子どものイヤイヤで、ストップしてしまうことが多いと思います。
そんな初期イヤイヤ期の子どもを動かす方法があります。我が家でも、もうすぐ2歳になる息子がいますが、この方法で、いろいろな「イヤ」を解消してきました。
体験談と一緒にご紹介します。
- イヤイヤ期になると子どもの様子はどうかわる?
- 子どもにとって嫌な行動をさせるには?
- 子どもに行動の先をイメージしてもらうには?
- 1歳半から2歳になるまでにとった対策
- 1歳・2歳の子どもでも日々成長し大人に近づいている
イヤイヤ期になると子どもの様子はどうかわる?
よく聞くイヤイヤ期は、お父さんやお母さんが提案しても全て嫌と断り、駄々をこねると言われています。
この「全て嫌と断り」に注目して考えてみると、悪い事ばかりではないのです。
そもそも、イヤイヤ期に入るまでは、お父さんやお母さんの言うことを素直に行動していたと思います。ですが、イヤイヤ期に入ると物事を自分で考えて断るようになります。
「物事を自分で考えて」がポイントになります。今までは自分で判断できずに言われたことを行っていた状態から、自分で考えて行動するようになったということになります。
自分で考えるということは、子ども自身が「楽しい」「面白い」「興味がある」「今したい」という考えの元、行動できるようになっているということです。
逆に「つらい」「やりたくない」「楽しくない」「面白くない」などの感情がある行動には断るようになります。
イヤイヤ期に入ると、自分にとってどうかを考えて行動したり断ったりすることができるということです。
子どもにとって嫌な行動をさせるには?
大人でも嫌なことになると、なかなか動かなかったり後回しにすることはよくあります。
では、大人は自分が嫌なことをなぜできるのでしょうか?
それは、先が見えているからだと私は思っています。どういうことかと言うと、掃除が嫌いだったとすると掃除をしないとどうなるのか、部屋が汚れて居心地がわるくなる・虫が発生するなど、掃除をしなかった場合の先の予想がつくからです。
そして、その予想と掃除とを天秤にかけた時に、掃除をしなかった場合の事の方が嫌だったり、キレイにしてすっきりさせたいという気持ちがあるから嫌なことでもできるようになるのです。
これは、大人だけでなく子どもも同じだと考えています。ですが、子どもは予想をすることが難しくなかなか先の事を考えて行動することができません。
理由としては、経験です!大人は成長する過程で先の事を経験して鮮明にイメージできますが、子どもは経験をしていないので鮮明にイメージができず、「今やりたくない」という思いが強くなると考えています。
これを踏まえて子どもに嫌なことをした先のイメージをつけてあげることで、イヤイヤ期に入っても「イヤ!」と言って駄々をこねることは少なくなります。
子どもに行動の先をイメージしてもらうには?
子どもは大人と違い経験が少ないと先程も言いましたが、イメージするにも能力が必要です。ですから、複雑な先のイメージはなかなかできることではありません。
まずは、簡単なイメージからつけてあげるようにしましょう。
子どもがイメージしにくい内容
子どもが寝る前の行動で「着替え」「歯磨き」を嫌がっていたとします。
これに対して、「着替え」「歯磨き」の2つをしたら「大好きな○○の絵本を読もう」と先の物事をイメージさせようとします。ですが、これでは子どもは「イヤ」なことが多すぎて絵本がメリットになりません。
また、イヤイヤと言っている時は興奮気味で言葉で言われてもなかなか頭の中で処理ができにくくなっています。
子どもががイメージしやすい内容
先程と同じで「着替え」「歯磨き」を嫌がっていたとします。
では、「着替え」をしたら、「ラムネ(大好きなお菓子)を1つ食べていいよ」と言いながら「ラムネを着替える服の近くに置く」ことで1つの「イヤ」をすると目の前のお菓子が食べれるとイメージしやすくなります。
次に「歯磨き」をしたら「大好きな○○の絵本を読もう」と言いながら絵本を見せてあげて読み聞かせの準備をしましょう。
このように、1つの「イヤ」に対して1つの「大好き」を言葉と行動でイメージさせることがポイントです。
1歳半から2歳になるまでにとった対策
イヤイヤ期に入った息子は、自分が嫌なことは怒ってやらずに物を投げたりと「イヤ」のアピールが凄いです。
ですが、上記の方法で先のイメージさせることで嫌なことでもできるようになってきました。我が家では必ず「やることをやってから」と言うようにしています。
この言葉を理解するには、まだ早いかと思いますが、成長する上で理解し「やることをやってから」を行動のスイッチにしたいと考えています。
歯磨きが嫌でいつも暴れているのを抑えながら歯磨きをしていましたが、最近では嫌な顔をしながらも歯磨きをすることができてきています。
実際の息子とのやり取り
私「歯磨きをしよう!」
息子「イヤ!(激おこ)」
私「アンパンマンを1話だけ観る?」
息子「うん!」
私「じゃ、歯磨きしてからね(タブレットを見せる)。アンパンマンを観る人は歯磨きしてからなので横になって」
息子「はい…(イヤそうな顔をしながら歯磨きの体勢に)」※注
(歯磨きをする。この時に歯磨きをしながらアンパンマンの話をする)
私「歯磨きが終わったからアンパンマン観よう」
息子「うん」(その後、アンパンマンを観る)
これが、息子とのやり取りです。
ここで重要なのが、必ず子どもにYes・Noを言ってもらうことが重要です。上記の「※注」の部分で「イヤ」と言うと最初の「歯磨きをしよう!」から再度繰り返しすすめます。
「※注」で子どもが自分からYesを出すまで繰り返します。Yesと言わずにそのまま進めると、今度は逆効果でアンパンマンを観たいが勝ちすぎて歯磨きをまったくしなくなりますので注意が必要です。
子どもも自分がYesと言ったことは少しでも覚えているため、その後「イヤ」となかなか言いづらくもなります。また、子どもの頑張りを維持するためにも、歯磨きをしながらアンパンマンの話をしたりと良いイメージを維持することが大切です。
1歳・2歳の子どもでも日々成長し大人に近づいている
子どもはスポンジのようにいろいろと吸収していきます。子どもの成長は大人と比べるとびっくりするぐらいのスピードです。
ですから、半年前や1年前の子どものイメージをお父さんやお母さんが改める必要があります。
今までの扱いや接し方を少し大人になったと思って接することで、子どもの成長を再認識してみてください。自分で物事を判断できNoと断れるまでに成長しているのです。これは素晴らしい成長だと私は考えています。
ですから、先のイメージを少しでもしやすいように成長の手助けをしてあげるだけで、子どもはそれが身に付き嫌なことでも少しずつできるようになってきます。
子どもの目線や考えに合わせて、お父さんやお母さんの行動も変えてあげてください。もしかすると、子どもの小さな成長や発見が見れるかもしれません。